【新車のツボ147】VWポロ、これがコンパクトカーの新常識 (4ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 コンパクトカーは小さいのが最大の存在価値にして魅力でもあるから、サイズの拡大になんの疑問もなく賛成できるわけでもないのだが、少なくとも新型ポロはわずかに大きくなったデメリット以上に、クルマの芯の部分=ツボがもはやコンパクトカーの領域を超越したメリットのほうが大きい。

 こうして目に見えない骨格から大成長した新型ポロはさらに、まるで手が切れそうなボディサイドの折り目とか、超高級なインテリア仕上げ......といった目に見える部分でも、またまた他社を引きはなそうという"攻め"に転じたのは明らかだ。

 こんな骨格から高級な小型実用車が200万円台前半〜半ばで売られるのだから、迎え撃つ日本メーカーも震えあがっていることだろう。かといって、彼らもそのまま負けているはずもなく、このポロをキッカケに、日本のコンパクトカーの常識も、すべて塗り替えられる可能性は十分にある。

  【スペック】
VWポロTSIハイライン
全長×全幅×全高:4060×1750×1450mm
ホイールベース:2550mm
車両重量:1160kg
エンジン:直列3気筒DOHCターボ・999cc
最高出力:95ps/5000-5500rpm
最大トルク:175Nm/2000-3500rpm
変速機:7DCT
JC08モード燃費:19.1km/L
乗車定員:5名
車両本体価格:266万円

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