【新車のツボ124】ミニ・コンバーチブル、1台で何度もオイシイ乗り物 (3ページ目)

  • 佐野弘宗+Sano Hiromune+●取材・文・写真 text&photo by

 これは経験してみると痛感するのだが、ごく低速でも走りながら開閉できるだけで、信号待ちなどで「ちょっとだけ開けて走りたい」と思い立ったら、即座に開ける気分になれる。同様に閉める作業も気軽なので、なおさらオープンで走ることをためらわなくなる。電動格納ハードトップに今のところ走行中の開閉が可能なものはなく、長い目で見ると、電動ソフトトップがオープン累積時間でもっとも長くなる=それだけオープンカーを楽しめる。

 さらにミニ・コンバーチブルのソフトトップは普通の"全開"と"全閉"以外に、大面積サンルーフのように天井部分だけを開けられる機能もつく。最新のよくできたオープンカーは、全開でも全閉でも快適な"1台で2度オイシイ"クルマだが、ミニの場合はさらに3度オイシイというわけだ。

  

 ミニ・コンバーチブルはオープンなのに4人乗りでもある。4人乗りのオープンはミニだけではないが、ボディサイズの大小、価格の高低を問わず、もっとも"使える"後席をもつオープンカーはミニと断言してさしつかえない。ミニはトップを閉めた状態でも、身長178cmのワタシが後席に普通に座れる。......ということは、ミニ・コンバーチブルはこれで4度オイシイということになる。

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