「見えない」視覚障害者柔道の選手はどのように技を体得していくのか (3ページ目)

  • 荒木美晴●構成 text by Araki Miharu
  • 山本雷太●写真 photo by Yamamoto Raita

「アスリート夢共演」で対談した永井崇匡選手(左)と鈴木佳治さん(右) 提供:アスリート夢共演/BS-TBS「アスリート夢共演」で対談した永井崇匡選手(左)と鈴木佳治さん(右) 提供:アスリート夢共演/BS-TBS すると鈴木さんも熱を帯びてきて、実際に脚を触りながら指導されていました。「技を身体に染みこませること」「技を自分の中に入れること」とは、こういうことなんだなと実感しました。実際、鈴木さんの指導を受けたあとの永井選手の小外刈りは、キレとタイミングが全然違って見えました。

 鈴木さん自身、感覚を研ぎ澄ますために普段から目を閉じてトレーニングすることがあるそうです。番組でもふたりがなんの違和感もなく稽古をしているのを見て、柔道と視覚障害者柔道の垣根はほとんど感じませんでした。視覚障害者柔道の選手は普段から健常者と練習をしている選手も多く、初めてパラスポーツを観る人にとっても、興味を持ちやすい競技だと思います。パラリンピック本番が楽しみです!

■プロフィール 高畑百合子(たかはた・ゆりこ) 1980年8月19日 東京都生まれ
【担当番組】
『報道1930/BS-TBS』月/19:30~ 水(第3・4)/19:30~ 木/19:30~
『スポーツ中継』 『アスリート夢共演/BS-TBS』

TBSブログ『ゆりの根っこ』

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