控えめな金髪ボランチ・山口螢選手の最大の目標とは? (2ページ目)
そんなふたりは、2013年7月の東アジアカップで、柿谷選手が得点王、山口選手はMVPを獲得! 各方面でふたりの活躍が大きく報じられましたが、そんな中、柿谷選手は「螢のプレーの良さが、雑誌や新聞など、たくさんのメディアで書かれているけど、本当の良さは一緒にプレーしている俺たちが一番よく知っている。彼の良さはもっとたくさんある」と山口選手を絶賛していました。
photo by Murakami Shogo「柿谷選手はこう言っていましたけど、どうですか?」と山口選手に聞いたところ、「俺のことをのせようとして、そう言っているんですよ......」と照れまくり。女性の私からすると、そんな男同士の友情はとてもうらやましいものです。
さて、山口選手といえば、金髪。そのヘアスタイルにしているのは、「ボランチというポジションは目立たないから」髪で目立つようにして自分のプレーを見てほしいということが、主な理由だそうです。また、「引きの映像で試合を見たときに、自分がどこにいるかわかりやすい」ということも理由のひとつとのこと。控えめ目な印象だった山口選手からサッカー、そして自分のプレーに対する熱い思いを感じた瞬間でした。
現在の日本代表には、キャプテンの長谷部誠選手、ベテランの遠藤保仁選手という不動のボランチがいますが、その先輩たちについて聞くと、「長谷部さんのリーダシップはものすごいですし、遠藤さんは俯瞰でいろんなことが見えていて、ゲームの流れを読めて神様のよう」と、先輩たちをとてもリスペクトしているのが伝わってきました。それでも、ガツガツ激しいプレースタイルが身上の山口選手は、「自分はプレスをかけてボールを奪い、スタミナを武器にして走り回り、いろんなところでボールにかかわる選手になりたい」と、自らの持ち味を発揮して勝負する気持ちも見せてくれました。
山口選手は、自分の強みがどこにあるのかを理解していると思いましたし、自信を持って、何をやればいいかがよくわかっている。だからこそ、五輪代表でもA代表でも堂々とプレーできるのだろうなと思いました。
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