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ガーナ戦で注目の柿谷選手と内田選手、
それぞれが内に秘める思い (2ページ目)

 日本代表に選ばれる直前の取材だったのですが、そのときに代表入りのことを質問すると、「代表というよりは、自分はまずセレッソで結果を残すことを考えています」という答えでした。もちろん日本代表への思いは内に秘めていたのだと思いますが、それよりもセレッソ大阪というクラブへの愛情がとても強いことが伝わってきました。

 柿谷選手はその後、7月の東アジアカップで代表に初招集されて大会得点王になる活躍を見せると、8月のウルグアイ戦、9月6日のグアテマラ戦にも出場。日本代表として香川選手と同じピッチに立ったのです。

 今シーズン、Jリーグ開幕前の春のキャンプで、柿谷選手は憧れの選手のひとりとして香川選手の名前を挙げていました。ライバルとして意識しているからこそ、香川選手の名前が出てきたのだと思いますし、今、その香川選手と肩を並べて日本代表で戦っている柿谷選手のプレイヤーとしての歩みは、まるでドラマのような展開。10日のガーナ戦でどんなプレイを見せてくれるのか楽しみです。

photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita そのガーナ戦、守備陣で注目しているのは右SBの内田篤人選手です。

 先日、『やべっちF.C.』の内田選手と名波浩さんの対談で、内田選手が「キャプテンの長谷部さんのサポートを意識している」と語っているのを聞き、2008年に19歳で代表デビューしてから5年が経過した今、内田選手が今まで以上にチーム全体のことを考え、責任感が増しているのだと感じました。

 私も対談の現場に同席していたので、お話を聞けたのですが、日本代表チームでベテランと若い選手の間に立って、「バランサーとして、若い選手に声をかけている」と言う内田選手は、中堅として"チームの和"を大切にしているのだと思います。

 内田選手自身は「自分はキャプテンを務めるようなタイプではない」と考えているそうですが、だからこそ「長谷部さんのサポートをしっかりできるようにしたい」と言い、「練習でランニングのときはほとんど長谷部さんの近くにいる」そうです。

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