福西崇史が「絶対に止められない」と言うデ・ブライネの超絶テクニック。その動きの詳細を解説

  • 松岡健三郎●取材・文 text by Matsuoka Kenzaburo
  • photo by Matsuoka Kenzaburo

スポルティーバ 足ワザ100連発
第15回 ケビン・デ・ブライネ(前編) 後編を見る>>

マンチェスター・シティ、そしてベルギー代表の中心としてプレーするケビン・デ・ブライネ。ブンデスリーガ、プレミアリーグの両方でMVPを獲得したスーパースターだ。彼が中盤で繰り出すすごいプレーの数々には、どんな特徴があるのか。元日本代表の福西崇史氏に、デ・ブライネのテクニックを実際にプレーしてもらい、解説してもらった。

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動きながらのプレーの精度が高いデ・ブライネ photo by Getty Images動きながらのプレーの精度が高いデ・ブライネ photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る↓【動画】デ・ブライネのテクニック 実演&解説

 デ・ブライネは精度の高いキックがあって、ラストパスを出せます。自らおとりになる動きもできます。またドリブル突破もできるので、1人で持ち込んでシュートするプレーもあります。得点に絡む数字を、毎シーズンしっかり残せる選手ですね。

 なんでもできて、プレーの選択肢が多い選手なので、相手からすると何をしてくるかわからず守りづらい。非常に対応しにくい選手です。

 前回のルカ・モドリッチと似たプレーヤーですが、デ・ブライネのほうが少し高い位置でプレーしている分、自ら仕掛けていく足ワザが多いかなと感じます。

 まずは早くゴールを狙うために、前線へのパスの選択肢を探しつつ、相手が寄せてきた時にはドリブルで打開します。

 ドリブルしながらだったり、味方の走るタイミングに合わせてワンステップで素早くパスを出したりと、ボールが動いている状態でも精度の高いプレーができるのはすごいことです。

 今回紹介した「リトルキックフェイント」や「軸裏ダブルタッチ」など、ドリブルのスピードを落とさずに仕掛けて相手の逆を取る足ワザは、やってみて難しいプレーでした。これをキレのあるステップワークで仕掛けられたら、絶対に止められないですね。

「リトルキックフェイント」は小さな動きで、相手を大きく反応させられるので、便利な足ワザです。ボールを蹴ろうとする動作をすれば、相手は何かしら反応するので、その動きを見て、そのままドリブルでかわしたり、違う方向へパスを出したりするのがいいと思います。

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