2021.07.10

メッシのドリブルを解説。ポイントは足を手のように動かせるコントロール力にある

  • 松岡健三郎●取材・文 text by Matsuoka Kenzaburo
  • photo by Matsuoka Kenzaburo

スポルティーバ 足ワザ100連発
第11回:リオネル・メッシ(前編) 後編はこちら>>

世界トップレベルのサッカースターたちが、日ごろ繰り出しているテクニックを紹介しいく。今回は異次元のプレーを見せつづける、リオネル・メッシ。実演・解説するのは、元名古屋グランパスで左サイドバックで活躍した阿部翔平氏だ。メッシのテクニックを実際にプレーしてもらい、そのポイントやプレーの特徴を聞いた。

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メッシの細かく、繊細なボールタッチを分析 photo by Getty Imagesメッシの細かく、繊細なボールタッチを分析 photo by Getty Images この記事に関連する写真を見る ↓【動画】メッシのテクニック 実演&解説

 メッシと言えば、素早い足の動きから細かくタッチして、ボールが常に体の近くにあるドリブルですね。

 ドリブルタッチの細かさは、練習すれば身につくと思います。これは僕の持論なのですが、足の付け根の筋肉や下半身周りの筋肉が強いと、足を動かすコントロールが繊細にできたり、足の回転が速くなって、相手より速く足を動かせてボールを取られないんです。

 例えば小さい子どもたちに20mの間をドリブルさせると、足を動かすのが速い子はその間にたくさんボールに触れますが、まだ成長途中の子は触れる回数が少ない。これは足を動かすコントロールが繊細かどうかの差です。

 その現象の差がトップレベルでも同じようにあって。メッシは足のコントロール力がスーパーなので、相手はそこに追いつくことができない。僕はそう感じています。

 だから、小さいころから足を素早く動かせるように反復練習をすれば、足も思いどおりにコントロールできるようになると思います。手で細かい作業をたくさんすれば、器用になって使いこなせるようになるのと同じですね。

 僕は普段、ドリブルで相手をかわすようなプレーはあまりやらないのですが、今回紹介した、アウトサイド→インサイドで連続タッチする「直角アウトイン」のドリブルなどは、やってみて自分の視野が広がりました。

 メッシの映像を見ると、「ポン・ポン」というリズムで連続タッチしていて、「その足の運びは速すぎるだろ!」と思いましたが、「ポン・ポン」の間に軸足のワンステップを入れても、素早くできるのがわかりました。「ポン・トン・ポン」でかわしていく。こうして、自分なりの感覚でコツをつかんでいくのでもいいですよね。