競輪・古性優作が「毎日すべてを捧げ」悲願のダービー王に 明かした選手続行に迷った日々と到達した至高の領域 (2ページ目)
明暗を分けた最終周回
その決勝は、激戦を勝ち抜いてきた猛者9選手がしのぎを削った、見どころ満載のレースだった。
戦前の予想で優勝候補に目されていたのが、決勝まですべて1着で勝ち上がった古性と、昨年のダービー王・吉田拓矢(茨城・107期)、その吉田との連携が冴えるS級S班の眞杉匠(栃木・113期)、そして復調著しいKEIRINグランプリ2023覇者の松浦悠士(広島・98期)。特に吉田、眞杉、佐々木悠葵(群馬・115期)の3人が組む関東ラインの動きに注目が集まっていた。
スタート後、古性は4番手に入り、その後ろに関東ラインが佐々木―吉田―眞杉の順についた。そして残り2周となったところで関東ラインが一斉に駆け上がり、3人が完全に前に出切る。残り1周となった時点で、前3人は関東ライン、そして古性は6番手。優勝の行方は関東ラインに絞られたかのように見えた。
しかしここから勝敗を分ける大きなポイントが訪れた。
第1コーナーから第2コーナーにかけて古性が内側から一気に4選手を抜き去り、バックストレッチで2番手まで浮上。圧巻のコース取りに場内がどよめいた。
眞杉が「第2コーナーで(外側に)ふわっとなったところで内を開けてしまった。そこがすべてだった」と語れば、吉田も「あそこで(内側が)開いてしまった。(古性選手の動きが)見えていなかった」と振り返った。
最後は佐々木の後ろから抜け出した吉田と古性の一騎打ちとなり、1/2車身差で古性が先にゴール線を通過した。
勝利の瞬間、古性は人差し指を立てて喜びを表すと、ウイニングランでは両手を大きく広げて詰めかけたファンからの祝福に応えた。
これで古性は全レース1着を記録し完全優勝を達成。史上8人目の快挙だった。
残り1周のホームストレッチ。古性(黒・2番車)は6番手 photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る
最終第2コーナー。古性が内側を突く photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る
古性が1着でゴール photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る
勝利直後、右腕を上げる古性 photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る
多くのファンから祝福を受ける photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る
2 / 3

