ガールズグランプリ2025を「獲りたい」と語る梅川風子 「非常にモチベーションになった」ものも明かす (3ページ目)
2025年は新たな気持ちで臨んだ梅川 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る
勝負は「前検日から始まっている」
――そして、2025年のガールズケイリンは佐藤水菜選手が圧倒的な存在として君臨しています。ビッグレースとなると各選手からも佐藤選手を意識するコメントが数多く聞かれましたが、ナショナルチームで共に闘い、その強さをよく知る梅川選手はどんな意識で対戦されていますか。
佐藤選手はオールラウンダーですし、レースのキーポイントになる選手なのは間違いないですね。ただ、1対1であれば別ですけど、(7人でレースする)競輪では佐藤選手だけに意識を取られると自分が不利な状況になってしまうこともあって、11月の「競輪祭女子王座戦」の決勝(※佐藤に次ぐ2着)がまさにそうだったなと。
なので"誰かに気を取られることがないように"というのがグランプリに向けて注意したいポイントですかね。それでも、佐藤選手の強さは本当に間違いないなと思います。
――ガールズグランプリは一発勝負のレースになりますが、メンバーが決まってから1カ月ほど時間があるという点でも特殊です。本番に向けて、展開を予想されることはありますか。
さすがに予想しますね。勝ちパターンも考えますが、自分の負けパターンのほうを多く考えて、じゃあそうならないようにどうするかを逆算していく感じです。
ビッグレースなので普段とは違う空気になると思いますが、私の場合はそこであまり違いを感じないように走りたいというか、意識をしすぎてレース中に誰かに翻弄されたりペースを握られてしまったり、という状況は避けたいんです。
――27日が前検日で、本番が29日というスケジュールも少し特殊ですよね。その間の調整はどうされるのでしょうか。
レースはないですが、28日はずっと競輪場にいて、そこで調整する感じですね。これはグランプリだけの独特なスケジュールです。
――前検日から選手間でいろいろと話をされたり、あるいは心理戦のようになったりというのはあるのでしょうか。
検車場ってすごく独特な雰囲気なので、みんなリラックスはしていても、顔を合わせた時点でお互いのことを意識して、勝負はもう始まっていると思います。
私は普通には話しますけど、レースまで目立たないくらいがちょうどいいと思っているので、当日まで"いないもの"くらいに考えてもらいたいですね(笑)。
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