ジェイソン・ブラウンが「ドナルド・マクドナルド・ハウス さっぽろ」を訪問 5年半ぶりに病気と向き合う子供と再会
ジェイソン・ブラウンと再会を果たした嶋﨑葵くん(右) 表現力豊かなパフォーマンスとスキルで観衆を魅了するアメリカのフィギュアスケーター、ジェイソン・ブラウンが、4月8日に「ドナルド・マクドナルド・ハウス さっぽろ」を訪問した。
ドナルド・マクドナルド・ハウス(https://www.dmhcj.or.jp/)とは、病気と向き合う子供とそのご家族のための滞在施設。重い病気で苦しむ子供たちは、大学病院など設備・スタッフのそろった遠方の病院で治療を受けることが多く、付き添うご家族は、自宅と入院先との二重生活による経済的な負担や精神的負担など、大きな負担に悩まされることになる。こうしたご家族の負担を少しでも軽減し、安らげる場所として、病院の近くにこのドナルド・マクドナルド・ハウスが建てられている。
ジェイソンは長年、世界中のドナルド・マクドナルド・ハウスを支援しており、これまで日本でも複数のハウスを訪問してきた。本人は「大会の時には、成績が振るわないことや、大変なこともありますが、病気と向き合う子供とそのご家族のストーリーなどを聞くと、心が揺さぶられ元気をもらえますし、地域のボランティアの方々が熱意をもってサポートしているところを見ることで、自分の原動力になります」と思いを話す。
今回訪問したのは、北海道立子ども総合医療・療育センター(通称:コドモックル)に隣接する「さっぽろハウス」。2016年、2019年に続き3回目の訪問となる今回は、前回の訪問時に交流した嶋﨑葵くんと、5年半ぶりの再会を果たした。
葵くんは前回の訪問時には車いすだったが、今回は歩けるまでに回復。5年半前にジェイソンからもらったぬいぐるみ抱きしめながら再会した葵くんは、事前に用意した英語でのメッセージを伝えたり、小学校に通っていることなどを話したりして、和やかに交流をした。
入院中の子供たちに向け、メッセージ付きの折り紙作りに挑戦
翌日にはジェイソンも出演するアイスショー「スターズ・オン・アイス(SOI)ジャパンツアー2025」の会場、札幌市月寒体育館スケート場に葵くんを招待。練習後にふたりで30分ほどスケートをし、滑り方を教えてもらったり、一緒に滑ったりして、楽しい時間を過ごした。
ジェイソンは「葵くんは(私と会ったことで)刺激を受けたと言ってくれましたが、刺激を受けたのは私のほうです。(SNSの動画で)立ってスケートをしている様子を見ただけでも感動していたのに、実際に会えて、元気な姿を見ることができて、本当に感動しました」と笑顔を見せた。ふたりで一緒にスケーティング。ジェイソンはアイスショーの本番にも葵くん一家を招待した ドナルド・マクドナルド・ハウスのコンセプトである「" Keeping Families Close "、どんな時でも家族が一緒にいられるように」に強く共感しているジェイソン。「2026年2月のオリンピックまでに世界中にある(約390カ所のハウスのうち)26ハウスを訪問する予定で、そのなかには仙台、大阪、札幌が入っている(今年3・4月に実際に訪問済)」と今後も支援を継続していくつもりだ。