Bリーグ徳島ガンバロウズ・塚本雄貴とテイブリオン・ドーソン 主力2選手が感じるファンからの愛と責任感
キャプテンの塚本雄貴(左)と、絶対的エースのテイブリオン・ドーソン(右) photo by Yasuda Kenji徳島ガンバロウズ 選手対談
塚本雄貴×テイブリオン・ドーソン
2023-24シーズンからB3リーグに参入した徳島ガンバロウズ。その主力選手としてプレーオフ進出に貢献した塚本雄貴とテイブリオン・ドーソンに、加入の経緯と参入1年目のシーズンについて、そして徳島ガンバロウズが地域に愛されるクラブになるために必要なことを語ってもらった。
【下剋上を掲げた船出】
――B3リーグへ新規参入した新しいチームで、2023-24シーズンはプレーオフ進出、4位(18チーム中)という好成績を収めました。塚本選手はキャプテンを務めましたが、昨シーズンはどんなシーズンでしたか。
塚本 学生時代にはキャプテンを務めたこともありましたが、プロでは初めての経験でした。右も左もわからずに突っ走った感じのシーズンでしたね。難しかった部分はありますが、新しいチームだったので自分の考えが浸透しやすかった面もあったと思います。外国籍選手と日本人選手がコミュニケーションを取って、問題解決の方法やアプローチの仕方を模索しながら、自分たちで見つけていく過程が難しくもあり、楽しかったです。
昨シーズンはチームとして下剋上を掲げていましたが、まさに僕たちにフィットしたキャッチフレーズでした。B2昇格が叶わなかった時は悔しかったですが、同時にこのメンバーでのこのチームが最後になるという寂しさがありました。それだけいいチームだったんだと思いました。
――デマーカス・ベリーHCが掲げるアップテンポのバスケットボールはいかがでしたか。
ドーソン 5アウトオフェンスは自分にピッタリな戦術でした。自分のスキルセットは、ボール運びができること、リング周りのどの位置からでも得点ができること、そしてドライブもするし、体を張ったディフェンスもできます。そのよさを生かせたシーズンとなり、得点ランキングではトップ10に入りました。
しかし1、2月は壁にぶつかりました。B3リーグは週末に連戦があり、フィジカル面でタフネスさが必要であったこと、そして相手が得点源の私に対してマークを強めてきたことが要因でした。そのため今年のオフシーズンは、そういった時もプレーが沈まないように取り組んできました。
1 / 4
著者プロフィール
新甫條利子 (にいほ・えりこ)
スポーツライター。1975年、埼玉県生まれ。筑波大学体育専門学群に在学中からスポーツビジネスに興味を持ち、都内の制作会社でビジネス雑誌等の編集・執筆を担当。フリーランスとなり、陸上競技やサッカー、水泳、バスケットボールなどスポーツ全般を幅広く取材・寄稿している。水泳とスキーの指導者資格も保有。