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Bリーグ徳島ガンバロウズ・塚本雄貴とテイブリオン・ドーソン 主力2選手が感じるファンからの愛と責任感 (2ページ目)

  • PR 新甫條利子●取材・文 text by Niiho Eriko

昨季リーグ5位の得点力を誇った点取り屋、ドーソン photo by Yasuda Kenji昨季リーグ5位の得点力を誇った点取り屋、ドーソン photo by Yasuda Kenji

【カッコいいと称賛】

――移籍までの経緯、理由をお聞かせください。

塚本 僕の前所属は、ベリーHCがアソシエイトコーチを務めていた横浜エクセレンスなので、コーチの決定が移籍を決めた大きな要因です。あとは、チームがなかった土地(徳島)で、新しいチームができるということ。自分のキャリアのなかで、新規参入チームでプレーする経験は、この先ないかもしれないと思ったことが決定打でした。選手としてもターニングポイントになるかもしれないと思いました。

ドーソン 自分も新規参入チームでプレーするチャンスはないと思って来ました。新しいチームで、チームと一緒に成長できると考えました。アメリカやカナダ、スウェーデンなど、さまざまな国でプレーしてきましたが、日本のチームでプレーしたかったことも理由のひとつです。

 日本のBリーグはプロ意識が高く、安定したリーグで、自分のバスケットボールスタイルも日本のバスケにフィットするんじゃないかと思っていました。またアメリカ人のヘッドコーチと北米在住歴の長いGMがいたことも魅力的なポイントでした。

――お互いの第一印象はいかがでしたか。

ドーソン 外国籍選手はメディカルテスト後に合流となるので、初日は遠くから練習を見ていました。"なんて派手なパスを出すのか"と思ったのが塚本選手でした。

塚本 僕は、ドーソンは寡黙な選手かと思っていましたね。実際にチームメイトとして一緒にプレーしたら、初対面の印象とは違って、思ったことや感じていることを伝えてくれるし、得点源としてどうやってボールが欲しいか、といったコミュニケーションを取ってくれる選手でした。プレーヤーとしての芯を持っている選手で、カッコいいですね。

ドーソン 昨年12月の試合だったと思いますが、本来なら自分がパスを受けてシュートを打つ場面で、自分から塚本選手にパスを出して、ブザービーターの3ポイントシュートを決めて勝利したゲームがありました。チームはそこから上昇しました。彼はとても真面目で努力家で、声も出すし、シーズンを通してスタメンで出場してきました。選手として成長している姿を見て、自分もうれしく感じていました。

塚本 彼からのパスは、迷いなくシュートを打てますね。ドーソンが相手を引きつけて、信頼して僕にパスを出してくれているので。それを決めてこそ、さらなる信頼につながると思っています。

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