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Bリーグ参入2季目ながら存在感を発揮する徳島ガンバロウズ 社長とGMが語る発足の理由とチームづくり秘話 (3ページ目)

  • PR 新甫條利子●取材・文 text by Niiho Eriko

【HC&キャプテンの決定】

――デマーカス・ベリーHCはどのようなパイプラインでオファーを出したのですか。

ザック 当初はワシントン・ウィザーズ時代のパイプラインからスコット・ブルックスHCに連絡をして、有望な候補を紹介してもらいました。その中にはウィザーズのアシスタントコーチをしていたライアン・リッチマンさんもいました。リッチマンさんは現在、シーホース三河(B1)のヘッドコーチです。ほかにもNBA傘下のGリーグ(NBAゲータレード・リーグ)のコーチ陣も紹介してもらい、一時的に合意に至りそうな人物もいました。

 しかし交渉が難航していた時に、同時進行で選手もリクルートしていて、そのエージェントと話しているなかで、デマーカス・ベリーさんの名前が挙がりました。デマーカスさんはGリーグでの経験だけでなく、オーストラリアやヨーロッパでの経験もありました。当時は横浜エクセレンスでアソシエイトコーチをしていて、日本のバスケットボールを理解していることも重要だと思いました。

――横浜エクセレンスの22-23シーズンは総得点数がB3リーグトップでしたね。

ザック そこでオフェンスコーディネーターをやっていたわけですから、これ以上のコーチはいないと思いました。デマーカスさんと話しているなかで、どんな選手にオファーを出しているのかと尋ねられて、この選手とこの選手だと答えたら、「いいチョイスだね」と言ってくれました。そこから交渉が前に進みましたね。
多様な経歴を持つザック生馬ゼネラルマネージャー photo by Yasuda Kenji多様な経歴を持つザック生馬ゼネラルマネージャー photo by Yasuda Kenji――現在キャプテンを務める塚本雄貴選手も横浜エクセレンスから加入しました。

ザック ポイントガードが決まっていない時期に、デマーカスさんが「塚本と話してほしい」と言ってきました。僕はこれまで何百人と面談をしてきましたが、彼との面談はそのなかでもトップクラスですばらしいものでした。塚本選手の頭のよさと真剣さが伝わってきて、横浜では出場機会に恵まれていなかったけれど、出場時間が増えれば本領を発揮して、チームの司令塔になれると確信しました。デマーカスさんは塚本選手のプレーについて「想像力にあふれたプレーの選択をすることがいい」と言っていましたね。

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