検索

Bリーグ参入2季目ながら存在感を発揮する徳島ガンバロウズ 社長とGMが語る発足の理由とチームづくり秘話 (4ページ目)

  • PR 新甫條利子●取材・文 text by Niiho Eriko

【愛されるクラブを目指して】

――そしてスタートした23-24シーズンでは1年目にも関わらず、すばらしい成績を残しました。

ザック 新規参入のチームで下馬評は下のほうだったと思いますが、初年度でプレーオフ進出、4位という結果を出しました。無名選手ばかりのロースターでしたが、私はチャンスがあれば活躍できるだろうと確信していた選手ばかりを選んで編成しましたし、勝つことでデマーカスさんも名物監督になれると思っていました。

 シーズンの前半と後半では観客の入り方もまったく異なり、シーズン後半は選手だけでなく、デマーカスさんのうちわを作って応援してくれる方や、子どもがデマーカスさんの真似をしてSNSに載せたりして、すっかり人気監督になりました。

臼木 試合会場ではザックさんがMCとしてマイクを持って、見どころとかポイントを解説するんですが、そこにベリーHCも入ってくるんですよ。会場は試合前から盛り上がっています。アリーナは暗転できるので、非日常のエンターテインメントが演出できます。

 おかげさまで今や徳島でガンバロウズを知らない人はいないくらい認知度が高まりました。ガンバロウズというチーム名は、老若男女にわかりやすい言葉で名づけました。これからも地域のみなさんに愛されるクラブで居続けたいと思います。

B2昇格に向けて邁進する徳島ガンバロウズ ©︎TOKUSHIMA GAMBAROUSB2昇格に向けて邁進する徳島ガンバロウズ ©︎TOKUSHIMA GAMBAROUS

――では最後に、24-25シーズンの目標と今後についてお聞かせください。

ザック B3優勝、B2昇格を目標に掲げているシーズンですが、簡単ではないと感じています。昨シーズンは何もわからず必死にやってきましたが、今シーズンはケガ人が出て代役を探したり、初めてGMらしい仕事をしていますね。チームでは1試合、1Q、1ポゼッションを集中してやろうと話しています。そこを規律正しくやっていけば、必ず最後にはいい結果になると信じています。

 またコート上での結果だけでなく、地域貢献活動としてバスケットボールクリニックなどを行なっていますが、我々のチームは外国籍選手や多様なルーツを持つ英語を話す選手が多くいるので、たとえば英語でクリニックを行なうなど、ユニークな取り組みにもチャレンジしています。子どもたちに英語を話してほしいというのではなく、「なんでもチャレンジしてみようよ!」と伝えたいからです。子どもたちの20年後、30年後にもインパクトのある思い出になっていたらうれしいです。

4 / 5

    厳選ピックアップ

    キーワード

    このページのトップに戻る