ラグビー日本代表がオールブラックスと激突 過去の対戦で大野均が感じたすさまじいプライドと廣瀬俊朗を襲った疲労感とは (4ページ目)

  • PR 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

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――ラグビー日本代表は世界の強豪と互角に戦えるレベルになってきました。そのなかで海外のチームとパワーの違いを感じるようなシーンはありますか。

大野 今の日本代表にはもうそれは関係ないかなと思います。もしもその差があるとしたら、スピードを出して相手が勢いに乗ってくる前に、差を詰めて、その勢いを止めるとか、戦術的な部分でカバーできているのかなと思います。

――ベースとなるフィジカルのレベルが上がったことが理由のひとつかと思いますが、おふたりが現役時代に欠かさずやっていたトレーニングや体のケアはありましたか。

大野 若い時はあまり気にしていなかったのですが、30歳を超えて、ベテランと言われるようになってからは、肉離れを防止するストレッチや、試合前日にゆっくりお風呂に入って体を温めるなどをしていましたね。

廣瀬 キンちゃんは、僕からしたらそんなにやっていませんでしたよ(笑)。やっていなくてもできちゃうタフさがあった。それよりもオンとオフの切り替え、メンタルリフレッシュがすごく上手でした。そこが現役を長く続けられた理由なのかもしれません。僕は栄養と睡眠、そしてトレーニングのバランスはすごく大事だと考えていたので、そこは意識していました。コンディションは毎日違うので、「今日の自分はどういう状況なのか」というのを把握できるように心がけていました。
現役時代を笑顔で振り返る大野氏 photo by Noto Sunao(a presto)現役時代を笑顔で振り返る大野氏 photo by Noto Sunao(a presto)――もちろん、食事面も大切ですよね。

大野 その日に食べたものが、全部次の日の練習で消費されていましたから、とにかく量を食べるようにしていました。あと試合の前日は炭水化物を多めに摂って、水もたくさん飲んで、試合に備えるということを意識していました。

廣瀬 僕は栄養のバランスを考えて食べることと、練習量によって食事量を変えることを意識していました。日本代表に行ってからは、練習後にちょっとしたナッツやドライフルーツ、サプリメントを摂ったり......。常に何かを摂取できる環境があったので、それはすごくよかったなと思います。

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