ラグビー日本代表がオールブラックスと激突 過去の対戦で大野均が感じたすさまじいプライドと廣瀬俊朗を襲った疲労感とは (2ページ目)

  • PR 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

――10月26日、ラグビー日本代表がオールブラックスと対戦します。新生エディー・ジャパンにとって、どんな意味を持つと思いますか。

大野 今の日本代表の現状がすごくわかる試合になると思います。オールブラックスは特別な相手なので、どれだけのパフォーマンスができるのか。いちラグビーファンとしてはすごく楽しみですし、オールブラックスの来日メンバーも楽しみです。

廣瀬 2027年の国際大会でトップ4になるためには、オールブラックス級の相手とどんどん対戦していくことが大事なので、いい経験になります。その後、フランス代表(11/10)やイングランド代表(11/25)とも戦える。チームの1年目でこういう経験ができるのは、それ以降の成長に大きな意味を持つと思うので、すごくいい機会になると思います。
現在のラグビー日本代表について語る廣瀬氏 photo by Noto Sunao(a presto)現在のラグビー日本代表について語る廣瀬氏 photo by Noto Sunao(a presto)――ラグビー日本代表で注目している選手、期待している選手はいますか。

大野 やっぱりFWですね。そのなかでもLOワーナー・ディアンズ選手(東芝ブレイブルーパス東京)とFL下川甲嗣選手(東京サントリーサンゴリアス)です。ふたりとも若いですが、運動量が多いですし、リーダーグループにも入っているので、チームを引っ張っていくと思います。あとはブレイブルーパスのHO原田衛にも注目しています。

廣瀬 キンちゃん(大野さん)がFWに注目しているということで、逆に、私はBK全員です(笑)。パス、キック、ランという選択肢のなかから、自分たちのスキルを信じて勇気を持ってどんどんボールを動かす。チャレンジしている姿が見たいですね。

――ファンに向けて、オールブラックス戦の楽しみ方を教えてください。

大野 オールブラックスに対して、今の日本代表がどこまで通用するかを、お客さんは楽しみにしていると思いますし、選手は通用するかしないかを体感できる試合になる。そういう意味では、2027年の国際大会に向けて重要な試合になると思います。

廣瀬 お互いボールをどんどん動かそうとするエキサイティングチームなので、ゲームのスピード感がまずは楽しみなところです。試合以外でもオールブラックスのウォークライ「ハカ」が見られて、歴史も感じることもできるので、そういうところも楽しんでもらえるとうれしいですね。

――ラグビー日本代表がオールブラックスに勝つためのポイントは?

大野 やっぱりFW戦ですよね。FWが相手のプレッシャーに耐えることが、今の「超速ラグビー」をするためには非常に重要です。いかに日本代表のテンポに持っていけるか、それはFWの頑張りにもよると思う。あとBKがどれだけミスをせずにしっかり繋げていけるかですね。

廣瀬 オールブラックスと対戦する機会は、人生においてめったにないことなので、しびれる瞬間を楽しんで、挑戦できるマインドを持っているかどうかが大事かな。

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