大正製薬が考えるスポーツ協賛への思いと使命感 親和性の高いスポーツへの支援でファンと共に価値の創出を目指す (4ページ目)
子どもたちを応援する活動は野球でも行なっている。株式会社ツルハホールディングスの協力の元、プロ野球の複数の球団などと連携して、「リポビタンD PRESENTS 子どもたちのみらいのために 未来応援プロジェクト」を2021年より実施。実施店での対象製品の売上額の1%をこども食堂などに寄付している。
これらの活動の根幹には、従来の広告宣伝とは一線を画した思いがある。
「我々は『クリテイティブ・シェアード・バリュー』をとても重要視しています。メーカーの価値観、リポビタンの世界観を、生活者と共に創り上げていき、それを世の中に分かち合っていく。その循環を目指したいと思っています。
スポーツ協賛で言えば、そのスポーツが好き、リポビタンが好き、大正製薬が好きという状態です。そのためにはスポーツとブランドの価値観、世界観が合わないといけませんが、リポビタンはラグビー、プロ野球の価値観と非常にマッチしています。
それが前提としてありますので、チームが勝利したり、頑張っている人を応援したりすることで、ファンや関係する方々と一体感が生まれますし、そのコミュニティのなかにブランドとして入っていける。そのなかで、またひとつの価値を共に作っていく。それを目指しているところです」
ブランドの価値観と親和性のあるスポーツに協賛してスポーツの発展・振興を支える。同時に、スポーツを絡めたさまざまな活動を通して、ブランドの価値観を共有、さらには創造することで、ブランドのファン拡大を図っていく。
大正製薬のスポーツ協賛で創造される新たな価値観が、ファンの心をどうワクワクさせてくれるのか。これからの展開も楽しみだ。
大正製薬株式会社
マーケティング本部長
副理事
宍戸正臣氏
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