パートナー企業が増加、チームのファンが商品に愛着も サントリーが目指すスポーツの事業化とは (4ページ目)
ファンの拡大で会社へ貢献
このように多方面に渡って、「サントリー」の名前の露出や、活動の幅を広げることで、効果は確実に出てきているという。
「実際に調査してわかっていることですが、サンゴリアスのファンは一般のお客様よりもより強くサントリー商品を愛してくれているんです。サンゴリアスファン、サンバーズファンを増やしていくことは、サントリーという企業と当社商品に対する好感度を上げることにつながり、ひいては会社への貢献になります」
スポーツ事業推進部ができて今年で4年目、ラグビー、バレーのシーズンとして見ると、3シーズン目に突入した。ここまで少しずつ取り組みを増やしているが、まだやるべきことは山積していると富岡氏は言う。
「事業化に向けて、チケット、グッズ、ファンクラブ、そしてパートナー企業との取り組みのほかに、次世代育成のためのアカデミーやスクール事業もやっていかなければいけません。ただコロナ禍もあって、スタッフの充実も必要です。今は現状でやっていることを強化している段階です」
スポーツチームを持つ企業の一社として長年存在感を示してきたサントリー。企業がチームを支えるという考え方から脱却し、事業化を目指すこのサントリーの形が、今後の企業スポーツのモデルケースとなっていくのではないだろうか。
サントリーホールディングス株式会社
スポーツ事業推進部
富岡正樹部長
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