【書籍紹介】『徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男』

【内容】
真の人材育成とは何かを問う感動の記録、待望の文庫化

『オシムの言葉』『争うは本意ならねど』等、サッカーを通して様々な社会問題を描き続ける木村元彦氏による、広島本大賞を受賞した傑作がノンフィクション文庫になりました。

広島に生まれ育ち、被爆の後遺症を克服してサッカー日本代表入り、後に「元祖ゼネラルマネージャー」として発足からサンフレッチェ広島に携わり、日本カッカーにおける「育成」の基礎を築いた「育将」今西和男氏。

本書は彼の半生を緻密な取材で描いたルポです。森保一・日本代表監督を始め、風間八宏、高木琢也、小林伸二、片野坂知宏など、現在日本サッカー界を背負う名将たちを育て上げ、彼らの教えを受けた選手たちは世界中で活躍しています。

そんな今西氏は請われてGMとなったFC岐阜で、志半ばで現場を去ることになります。その裏には何があったのかが、著者の丹念な取材によって明らかに。本書は、今西氏のあまりに理不尽な体験を通して、日本人が今まさに直面している問題にメスを入れる告発の書でもあるのです。

今だからこそ、ぜひ多くの方に読み、考えていただきたい作品です。

文庫特別企画として、巻末には今西氏と、彼の教え子・森保監督、横内昭展代表コーチによる鼎談も掲載。

【定価】本体780円+税

【頁数】384ページ

【発行】小学館

【著者紹介】
木村元彦(きむら・ゆきひこ)。ノンフィクションライター、ビデオジャーナリスト。1962年愛知県生まれ、中央大学文学部卒。スポーツ人物論、民族問題の取材を続けている。主な著者に『悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記』『オシムの言葉』『争うは本意ならねど』など。

    関連記事

    キーワード

    このページのトップに戻る