メダル24個の最強スイマーも登場。日本のエースらと「プラスワン」を語り合う

  • PROMOTION  text by Sportiva
  • photo by WOWOW WHO I AM PROJECT

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年8月に開催予定だった東京パラリンピックが2021年8月24日に延期となり、2月5日が開幕まで200日前となる。出場するパラアスリートたちは、この節目の日を迎えることで、大会までの道筋を改めて確認することだろう。

 WOWOWでは世界トップクラスで活躍するパラアスリートたちに迫るパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」を16年より放送してきた。これまで32組の選手たちを放送してきたが、その中にこの東京大会で特に注目されている選手がいる。それが次の3人だ。

◆WOWOWパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」ウェブサイトはこちら>>

 1人目が最速最強のスイマーと言われる、ブラジルのダニエル・ディアス。これまでのパラリンピックで計24個のメダルを手にし、そのうち金を14個も獲得した、まさに金メダルコレクターだ。

競泳界の最強最速 金メダルコレクター、ダニエル・ディアス競泳界の最強最速 金メダルコレクター、ダニエル・ディアス

 彼は先天性の四肢奇形で両腕と右足がない。幼いころには「(いじめにあって)学校で泣かされた日もあった」と言う。しかしダニエルはその境遇を力に変え、「幸せになってみせる」と決意。自分には何ができるのか、自分が輝けるものは何なのかを探し求めた。

 そんな時、テレビでアテネパラリンピックの水泳を見て衝撃を受ける。これなら俺でも輝ける――。ようやく夢を見つけ、水泳をやり始めたのは16歳のこと。それから一心不乱に練習に励んだダニエルはわずか1ヵ月半で4泳法を習得するなど、瞬く間に成長した。ブラジル水泳代表監督マルコス・ロジョが初めてその泳ぎを目にした時に、「とんでもない才能だ。まさにダイヤの原石だ」とスイマーとしての素質を高く評価したほどだった。

 そして水泳を始めて4年後、20歳の時に出場した北京大会で、100m自由形S5など4種目で金メダルを獲得。ブラジルの旗手を務めたロンドン大会ではなんと6種目で世界新記録を樹立し、同じ数の金メダルを首にかけた。さらに母国で開催されたリオ大会でも4個の金メダルを含む9個のメダルを獲得するなど、パラスポーツを代表するスーパースターとなった。

1 / 3

    厳選ピックアップ

    キーワード

    このページのトップに戻る