ラグビーW杯の興奮が欧州で再び。「シックス・ネーションズ」が熱い

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by Getty Images

2020年「夏」へと続く
3大スポーツの必見!イベント
②ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ

 いよいよやってきた2020年。4年に1度のビッグイベントに向け、スポーツ界はさらに盛り上がりを見せている。とくに1月、2月から始まる、全豪オープンテニス、ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ、LPGA女子ゴルフツアーは「今年の夏」の結果を占う上でも要注目。これら3大スポーツをしっかり観戦することで、夏に活躍する選手やチームが見えてくる。第2回目は、シックス・ネーションズを紹介する。
ウェールズ、イングランド、アイルランド、フランス、スコットランド、イタリアが激突するウェールズ、イングランド、アイルランド、フランス、スコットランド、イタリアが激突する 2019年、アジアで初めて開催されたラグビーワールドカップは、日本中を熱狂させた。そのW杯で準優勝したイングランド代表、ベスト4のウェールズ代表、そして日本代表と対戦したアイルランド代表やスコットランド代表など、彼らのプレーはまだ記憶に新しいことだろう。

 それらヨーロッパの強豪6カ国が一堂に会し、頂点を決める大会がある。140年近い歴史と伝統を誇る対抗戦「シックス・ネーションズ」だ。今年も2月1日から3月14日まで、6カ国総当たり(各国5試合)で計15試合が行なわれる。

 シックス・ネーションズの起源は、1871年に行なわれた世界最古のテストマッチ「イングランド代表vsスコットランド代表」までさかのぼる。その後、1882年~1883年からラグビーの母国「ホーム・ネーションズ」――イングランド代表、スコットランド代表、ウェールズ代表、アイルランド代表の間で、4カ国での対抗戦が始まった。

 そして、1910年にはフランス代表が加わって5カ国対抗、さらに2000年からは新たにイタリア代表が参加し、現在の「シックス・ネーションズ」となった。ラグビーで最も歴史ある国際大会である。

 順位の決定方法は勝ち点制。勝利=4点、引き分け=2点、敗戦=0点で、さらに4トライ以上挙げた場合と7点差以下での敗戦には、それぞれボーナスポイント1点が与えられる。さらに、全勝(=グランドスラム)を達成したチームは3点のボーナスポイントを獲得できる。

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