渋滞知らずで超快適!30回目の鈴鹿F1日本GPはこんなに楽しいぞ

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • photo by MOBILITYLAND

【短期連載】鈴鹿F1日本グランプリ30回記念企画

 今年で30回目を迎える鈴鹿サーキットでのF1日本GP。世界最高峰のフォーミュラカーレースを日本で見られる年に一度の機会として、毎年多くのモータースポーツファンが足を運ぶことでも知られている。

F1日本GP「伝説の瞬間」(1)から読む>>>

空から撮影した鈴鹿サーキット空から撮影した鈴鹿サーキット とくに「セナ・プロ対決」で盛り上がった1990年代、さらにはホンダやトヨタ、スーパーアグリの参戦で注目を集めた2006年は、決勝日に16万人を超える大観衆が鈴鹿に詰めかけた。当時訪れたことのある人たちは、今の鈴鹿サーキットに来れば驚くかもしれない。来場者へのホスピタリティが以前にも増して充実しており、「より近くで」「より快適に」F1観戦を楽しめるようになっているからだ。

 今年の決勝レースの翌日は、体育の日で祝日。この10月の3連休を利用して、鈴鹿サーキットに行ってみてはいかがだろうか。

【指定席で朝ゆっくりサーキットに向かっても安心!】

 鈴鹿サーキットが施設の改修を行ない、2009年のF1日本GPから大幅に変わったのが、観戦エリアのシステムだ。

 以前はグランドスタンドをはじめ指定席エリアが限られていて、およそ半分以上が自由席エリアだった。自由席は比較的安い価格でF1観戦を楽しめるというメリットがある反面、席が確保されていないので場所取りのために早起きしなければならない。早朝からメインゲート前に並ぶファンも少なくなく、サーキットで寝泊まり(当時は土曜~日曜のみ場内泊が許されていた)するツワモノもいた。

 ただ、2009年から観戦環境を大幅に変え、新しく常設の観戦スタンドも建てて全席指定席にした。数年前から西コースエリアチケットで自由席の販売を始めているが、鈴鹿でF1日本GPをゆっくり楽しむなら、やはり指定席での観戦がオススメだ。近年のF1のタイムスケジュールは朝早くからの走行セッションもなくなったので、余裕を持ってサーキットに行くことができるのはうれしい。

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