再び厳しく美しき戦場へ。「TOYOTA GAZOO Racing」次のル・マンへの戦い

  • 写真提供:トヨタ自動車

「今、モータースポーツの世界で最も過酷な戦場はどこか?」と、聞かれたら、迷わず「ル・マン24時間」と答えるだろう......。

 もちろん、F1グランプリやWRC(世界ラリー選手権)など、モータースポーツにはさまざまなカテゴリーが存在し、本来なら、それらを単純に比較することなどできるはずはないのだが......。

 トヨタ、ポルシェ、アウディの3メーカーが持てる技術のすべてを注ぎ込み、文字通りの「死闘」を繰り広げた今年のル・マン24時間レースは、思わずそう断言してしまいたくなるほど、掛け値なしに「厳しく」そして「美しい」戦場だった。

 そこにはモータースポーツの「すべて」がある......。第一に「最先端」の激しい技術競争。2012年、ル・マン24時間にトヨタが切り開いた「レーシングハイブリッド」という新たな道は、モータースポーツの歴史に革命をもたらしたと言っても過言ではない。

 あれから5年、今年のル・マンを戦ったTOYOTA TS050 HYBRID は、今や2.4リッターV6直噴ターボエンジン(500ps)と前後輪を駆動するハイブリッドシステムの電気モーター(500ps)の「総合出力1000ps」に到達。

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