【ドラマ『ドラフトキング』鼎談】クロマツテツロウ×ムロツヨシ×宮沢氷魚が語り合う「プロ野球スカウト」の魅力と生き様

  • 菊地高弘●取材・構成 text by Kikuchi Takahiro
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

 プロ野球のすご腕スカウトを主人公に、ドラフトを巡る熾烈な争いと人間ドラマを描いた漫画『ドラフトキング』(グランドジャンプ連載中)が、WOWOWで連続ドラマ化される。4月8日の放送開始を前に、原作者のクロマツテツロウ、主人公の郷原眼力を演じるムロツヨシ、神木良輔を演じる宮沢氷魚の3人が集まり、野球や作品への思いを語り合った。

『ドラフトキング』作者のクロマツテツロウ先生(中央)と野球話に花を咲かせたムロツヨシさん(右)と宮沢氷魚さん(左)『ドラフトキング』作者のクロマツテツロウ先生(中央)と野球話に花を咲かせたムロツヨシさん(右)と宮沢氷魚さん(左)『ドラフトキング』作者のクロマツテツロウ先生(中央)と野球話に花を咲かせたムロツヨシさん(右)と宮沢氷魚さん(左)

クロマツテツロウ先生(以下、クロマツ) お久しぶりです。

ムロツヨシさん(以下、ムロ) 先生、オーラが違いますね。

クロマツ いやいや、とんでもないです(笑)。

ムロ そういえば僕、4月8日に横浜スタジアムでセレモニアルピッチをすることになったんですよ。

クロマツ ムロさんベイスターズファンでしたね。

ムロ そう、僕は横浜生まれですから。氷魚くんなんかもっとすごいですよ。撮影中に「ムロさん、〇〇が一軍に上がりましたよ」って報告してくれるんですけど、その情報がいちいち速い(笑)。

宮沢氷魚さん(以下、宮沢) ずっと野球の速報アプリをチェックしていますから(笑)。だからシーズンオフが早く終わってほしいと願っていました。

クロマツ ムロさんが横浜スタジアムで投げる時、オーロラビジョンに『ドラフトキング』の郷原とDeNAの選手の方々がバーンと出るんですけど、その絵を描かせてもらいました。

ムロ うわぁ、すごい。うれしいなぁ。

クロマツ 締め切りがすごくタイトだったんですけど......。

一同 (爆笑)

ムロ それはクレーム言いましょう!(笑)

宮沢 ご協力ありがとうございます(笑)。

――お三方ともすでにドラマ版『ドラフトキング』をご覧になったそうですが、ご感想をお願いします。

ムロ 映像化する意味をつくれたという自負はあります。人間が夢を持つこと、夢との距離に近づいていくこと、ドラフト制度のこと。そういった部分を演じながら伝えるのは、やりがいのあることでした。

宮沢 原作のコミカルさとか大事なところはもちろん残していますし、僕自身さらに野球が好きになった作品になりました。野球ファンの方にとって新しいことを知るドラマでしょうし、今まで野球に興味がなかった方も、作中で繰り広げられる人間ドラマにたくさん感動や共感するところもあると思うので。幅広い人に楽しんでいただけるドラマになったと思います。

クロマツ 僕の漫画って基本的に泥臭い絵柄なんですけど(笑)、そんな漫画の『ドラフトキング』ならではテイストを残しつつ、画面に僕が求めていた華やかさが前面に出ていたので、それがすごくうれしかったですね。脚本も原作の内容をうまく組み替えてもらったおかげで、とても面白くなっていると感じました。氷魚さんが演じる神木は、原作より数段男前になってるんですけど。

一同 (笑)

1 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る