岡副麻希が「しびれました」というスーパーGTのレースとは。激推しするドライバーの名前も挙げた (2ページ目)

  • 川原田 剛●構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 牧野選手は入院後にやせてしまったようですが、そこから身体作りに努めて、今では以前よりもひと回り大きくなっているような印象。そんな牧野選手の頑張りがスタッフにも伝わっているようで、チームがひとつにまとまっていてすごく雰囲気がいいです。

 スープラ勢とNSX勢に比べて、ニッサンのGT-R勢はやや苦戦を強いられています。エース的存在のNISMO(松田次生選手/ロニー・クインタレッリ選手)がトラブルやアクシデントなどがあって波に乗れていません。

 それでも今シーズン3戦目のもてぎでNISMOがようやく9位で初入賞を飾りました。ロニー選手はレース後に「やっと最後までちゃんと走れて、データがそろったので、次の鈴鹿ではやりますよ!」と話していました。NISMOは鈴鹿とすごく相性がよく、昨シーズンは鈴鹿での2イベントをともに制しています。もし鈴鹿での第4戦で優勝できれば、流れが変わってくると思うので、注目しています。

 第4戦は、ARTAのNSXも優勝争いにからんできそうです。開幕からの3戦でトップチームは着実にポイントを重ね、サクセスウェイトを積んでマシンが重くなっています。ARTAとGT-R勢は少し軽いので、上位に食い込んでくると予想していて面白いレースになると思います。

 前回のもてぎでは気温が30℃、路面温度は時には50℃を超え、多くの選手やチーム関係者がそれほどの猛暑のなかでのクルマやタイヤのデータが少ないので、「未知です」と話していました。でも、8月下旬の鈴鹿はもっと暑くなることも考えられます。そうなると戦略的にギャンブルを仕掛けてくるチームが出てくる可能性もありますし、タイヤに関してもメーカーによって当たり外れがあるかもしれません。

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