岡副麻希が「しびれました」というスーパーGTのレースとは。激推しするドライバーの名前も挙げた

  • 川原田 剛●構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

岡副麻希インタビュー スーパーGT2021編

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国内最高峰レースのスーパーGT選手権は、今週末(8月21、22日)に鈴鹿サーキットで行なわれるイベントでシーズン折り返しとなる。開幕からの3戦では、トヨタのスープラ勢と、ホンダのNSX勢が優勝を分け合っているが、ニッサンのGT-Rも虎視眈々と逆襲を狙う。今後、チャンピオン争いはどういった展開を迎えるのだろう。『SUPER GT+』(テレビ東京/毎週日曜23時30分〜)のリポーター3年目で、取材力にますます磨きがかかるフリーアナウンサーの岡副麻希さんに聞いた。

スーパーGTの取材を続けている岡副麻希さんスーパーGTの取材を続けている岡副麻希さんこの記事に関連する写真を見る
 7月中旬にツインリンクもてぎで開催されたGT500のシーズン3戦目では、2連覇を狙うTEAM KUNIMITSUの山本尚貴選手が盤石の走りで今季初優勝をチームにもたらしました。ただ開幕からの3戦を見るかぎり、スープラ勢の安定した速さが印象的です。開幕前のテストの段階から、「スープラ勢は何か隠しているのかも......」と感じていて、岡山の開幕戦では1位から4位まで独占。「やっぱりな」という思いがあります。

 昨シーズンまでは、平川亮選手と阪口晴南選手がドライブするTGR TEAM KeePer TOM'S、関口雄飛選手と坪井翔選手のTGR TEAM au TOM'S、大嶋和也選手と山下健太選手がコンビを組むTGR TEAM ENEOS ROOKIEなどのブリヂストン勢が安定して上位を走っていました。今季はそこにヨコハマタイヤを履いたTGR TEAM WedsSport BANDOH(国本雄資選手/宮田莉朋選手)も速くなってきて、スープラ勢が全体的に底上げされています。

 ホンダ勢も好調です。第2戦の富士を制したAstemo REAL RACING(塚越広大選手/ベルトラン・バゲット選手)は気がつけばいいところを走っていますし、ARTA(野尻智紀選手/福住仁嶺選手)はうまくかみ合っていないところもありますが、確実に速さがあります。そうしたなかでもNSX勢では、やっぱり前年のチャンピオンであるTEAM KUNIMITSUの強さが光っています。毎戦、マシンをコースコンディションにしっかりと合わせ、戦略もうまくハマっているように見えます。

 加えて、TEAM KUNIMITSUは勝利への執念がすごいです。山本選手はスタッフと密接にコミュニケーションを取っていつも精力的に動いています。コンビを組む牧野任祐選手は昨年末に髄膜炎を発症し療養のために開幕戦は欠場しましたが、第2戦の富士で復活したあとは、すばらしい走りを見せています。

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