【スポーツ頻出英語】大谷翔平所属のエンゼルスが勝利→SNSで流れる「#LTBU」ってどういう意味?
連載:『スポーツにまつわる頻出英語』第5回
現在、多くの日本人アスリートが世界の舞台で戦っています。彼ら、彼女らの活躍に喜ぶ一方、「英語が理解できればもっと楽しめるのに......」という人も多いのでは? そこで、現地メディアで使われる頻出英語を、現地在住のスポーツライターがピックアップ。今回も、アメリカを熱狂させる大谷翔平選手(エンゼルス)にまつわる英語表現を紹介します。
* * *
【Lesson9】
The Angels Win! Light That Baby Up!
Light That Baby Up="BIG A"をライトアップしよう!
大谷選手が所属するエンゼルスのファンがよく使うこのフレーズ。直訳すると「あの子を照らせ!」になりますが、エンゼルスファンは「エンゼルスが勝利した!」という意味で使っています。その理由について説明しましょう。
エンゼルスの本拠地、エンゼル・スタジアムの駐車場には、"BIG A(ビッグエー)"と呼ばれるアルファベットの「A」をかたどった巨大なオブジェがあります。このオブジェの上部には天使の光輪(英語では"HALO=ヘイロー"といいます)を模した輪っかがつけられており、エンゼルスが試合に勝つとこの輪がライトアップされます。
つまり、「エンゼルスが勝利したから、すぐに"BIG A"をライトアップしよう」ということで、"Light That Baby Up"というフレーズを使っているのです。また、エンゼルスファンはこの"BIG A"を愛してやまないことから、フレーズの中では、"BABY(愛する子)"という言葉で、シンボルへの敬意が表されています。
ちなみに、このフレーズは、「ビッグフライ、オオタニサン!」のコメントで知られるエンゼルスの元名物実況、ビクター・ロハス氏(現・レンジャーズ傘下2Aフリスコの球団社長)が生みだしたもの。同氏がテレビ中継時にエンゼルスが勝利を収めるたびに使っていた言葉で、今ではファンのみならず球団にも浸透しました。エンゼルスの勝利時、SNSでこのフレーズの頭文字を取った「#LTBU」というハッシュタグが頻繁に投稿されます。
みなさんも、エンゼルスが勝った時は、このフレーズやハッシュタグを使ってみてはいかがでしょうか。
(訳)
The Angels Win! Light That Baby Up!
エンゼルス勝利!さあ、ライトアップの時間だ!
(応用文)
Light That Baby Up! Angels took two of three from AL-leading Red Sox!
さあ、ライトアップしよう! エンゼルスがア・リーグ独走中のレッドソックスとの3連戦で2勝した!
1 / 2