乃木坂46久保史緒里、楽天への熱い想い。念願の始球式で初体験したこと (4ページ目)

  • 石塚隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 猪岐沙矢佳●撮影 photo by Inomata Sayaka

――同世代の選手たちの躍動に注目ですね。では改めて楽天ゴールデンイーグルスは久保さんにとってどのような存在でしょうか。

「一言でいえば"ヒーロー"ですね。地元の宮城県だけではなく、東北を背負って戦ってくれている姿は本当に魅力的です。私自身、イーグルスの皆さんのように東北のために何とか力になれないかと想い活動しているので、本当に憧れの存在なんです」

――振り返れば東日本大震災から10年、当時イーグルスの存在は心強かったのでは。

「はい。嶋基宏選手の『見せましょう、野球の底力を』というスピーチは、今もはっきりと覚えていますし、本当、あの言葉で何度も勇気づけられました。今でもユニフォームに"がんばろう東北"のワッペンを付けて、辰己涼介選手とかはホームランのたびにアピールしてくれたり、それを見るたびに励みになっています。本当にイーグルスの選手たちは勇気や希望、夢を与えてくれる存在ですし、まだまだ未熟ですが、私もいつかそういった存在になりたいなって」

――では最後にリーグ優勝、日本一に向けて応援メッセージをお願いします。

「震災から10年という節目の年であり、また、田中選手も戻ってきてくれたということで優勝への期待も高まっています。そのためには、まずはケガをすることなく、選手の方々が思い切りプレーできることを願っています。コロナ禍ということもあり、なかなか宮城に行くことはできないのですが、毎日速報はチェックしていますし、できるかぎり中継を見て応援をしています。頑張ってください!」

Profile
久保史緒里(くぼ しおり)
2001年7月14日、宮城県生まれ。乃木坂46の3期生オーディションに合格し、2016年に加入。20枚目のシングル「シンクロニシティ」で初選抜入りを果たした。アイドルとしてはもちろん、女性向けファッション誌「Seventeen」の専属モデルから、舞台「夜は短し歩けよ乙女」や、ドラマ「クロシンリ」では主演を務めるなど、幅広く活躍をしている。

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