キングダム特別動画にキョウカイ役で出演。山本千尋が語る撮影当時と女優の今 (4ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

 そして、今年。9月に配信された話題作『誰かが、見ている』(主演:香取慎吾、脚本・演出:三谷幸喜)に出演。念願だった三谷作品だった。

「現場はとにかく楽しかったです。三谷さんの作品に出られるって聞いた時は、ここ数年で一番うれしかったですね。現場は、ご本人の人柄もあると思うのですが、本当に温かい人たちが集まっていて。お客さんも実際に入れながらの撮影だったのですが、ユーモアのある脚本だったこともあり、笑いの絶えない現場でした。

 三谷さんといえばベテランの俳優さんを起用されるイメージがあるかと思うのですけれども、私みたいにあまりキャリアのない子を起用するというのは新鮮だったようで、1から10までつきっきりで演技指導をしていただきました。皆さんより1日多くリハーサルをマンツーマンでしていただいたり。

 三谷さんとの出会いは大切な宝物になりました。また作品に出させていただきたいので、アクションだけじゃなくもっとお芝居も頑張らないといけないですね」

 これまで仕事に関して熱く語ってくれていたのが、休日にはどんなふうに過ごしているのかプライベートの話を聞いたところ、笑いながら意外な答えが返ってきた。

「じつは私、根が暗いので休日は家からほとんど出ないんですよ。家の中では、映画やドラマをずっと見ています。ミュージカルも好きですし、アクションも好きですし、韓国の作品も見ますし。

 次の日がオフだってわかったら、その日の夜は家に閉じこもるための食糧を大量に購入しています(笑)」

 そうは言いつつも、体を動かさないと気が済まない性分なのか、夜になるとボクシングジムに行き始めた。

「アクションにリアリズムを出したいということで最近始めたんですけど、ストレス発散にもなっています(笑)」

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