キングダム特別動画にキョウカイ役で出演。山本千尋が語る撮影当時と女優の今 (3ページ目)
競技生活で培った持ち前の度胸と切り替えの早さで撮影に臨むことを決意。それからは、その仕事に集中するため、撮影が始まる直前までアメリカでジムに通い、体作りをして日本に帰国した。
「撮影は上海で行なわれたのですが、羌瘣の衣装を着させていただいた時はすごく気合が入りました。最初は似合わなかったらどうしようっていう不安もあったんですけど」
現場ではセリフもなかったため、演技指導のようなものはなく、自分で考えた演舞をそのまま本番で演じた。
「殺陣師さんとかがいらっしゃらなかったので。事前にどういう演舞をするか考えている時間は楽しかったですね。漫画を見ながら、『こういうポーズを入れたらいいかな』とか。この経験はもしかしたら次にもつながるな、これから同じように自分で演舞を考えることも増えてくるだろうなとも考えたりしました。
マイナーなスポーツだから、きっと殺陣師の方がいないような状況にも慣れていかないといけないなと思ったんです。ダンスだったら指導をしてくれる方がいると思いますけど、中国武術だとそれを指導してくれる人があまりいないので。自分の勉強にもなり、いい経験をさせていただきました」
動画が配信されるとその演舞のすごさと美しさが大きな反響を呼び、周囲にも変化が訪れる。
「原作ファンの方が多い分、声をかけられることが多くなりました。ジムでいつものように走っていたら、『キョウカイをやっていた人ですか』って話しかけられたり(笑)。
その後、『ウルトラマンジード』に出演させていただいたのですが、保護者の方からお子様まで見てくれていたので、『キングダム』の時から『ウルトラマンジード』が放送されていた時期はいろんな年齢層の方に応援していただいて、すごくありがたかったです」
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