8位通過から銀メダル。平井コーチは「あれが大橋悠依なんですよ!」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 新華社/アフロ●写真

 平井コーチはこの結果を「昨日の準決勝もそうだったが、平泳ぎがよかったのが一番大きい。元々バタフライと背泳ぎはよくて、穴があるとしたら平泳ぎだったので。準決勝の150mまで1分38秒7のベストラップをさらに1秒近く早められたのは、前半を怖がらないで入ったということ」と分析し、「平泳ぎがあそこまでできてくると400m個人メドレーの平泳ぎのラップも面白いなと思いますね」と表情を綻ばせる。

 最後のフリーで追い上げた今井は、自己ベストの2分09秒99で5位。「9秒台を出せたのはよかったですが、2分09秒98が世界ジュニア記録(池江璃花子)なので、それを更新できなかったのが残念です。自分なりに前半から行けたし、その分最後のフリーはきつかったけど、本当に収穫のある試合だったなと思います」と納得の表情を見せる。

「今日の決勝はいい経験になったと思うので、400mも落ち着いて、自分の持ち味を最大限生かすレースをしてメダルを獲りたいと思います」という大橋は、大会最終日の400m個人メドレーでもまた、度胸のよさと大物ぶりを見せてくれそうだ。

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