2016.08.14

金銀銅メダル獲得でも萩野公介は
自分に怒り。リオ五輪の競泳終了

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

 萩野公介にとってリオ五輪最後のレースとなった、200m個人メドレーで銀メダルを獲得した。その表彰式を終えて記者の前に立った萩野の表情には、怒りの色が浮かんでいた。それは自分に対してのものだった。

金銀銅すべてのメダルを獲得したものの、東京五輪に向けて新たな目標を見つけた萩野公介 競技初日の400m個人メドレーでは、自己記録を大幅に更新して金メダルを獲得した萩野だが、3日目の200m自由形決勝では実力を出し切れず、準決勝よりタイムを落として7位。その翌日の800mフリーリレーでは松田丈志や小堀勇気、江原騎士とともに銅メダルを獲得したことで、勢いに乗り200m個人メドレーへ。憧れの存在でもあるマイケル・フェルプスと戦える、待ち望んだレースだった。

 ところがそこには意外な展開が待っていた。前夜の準決勝では第1組で、2種目目の背泳ぎから抜け出し独泳になる展開だったものの、第2組でフェルプスやライアン・ロクテ(アメリカ)、ティアゴ・ペレイラ(ブラジル)が好記録を出し、彼らに遅れをとる4番通過で決勝は6レーンに回った。