【水泳】北島康介ついに復活か。リオ出場に向けて好成績連発!

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 藤田孝夫●写真 photo by Fujita Takao

 11月20日から行なわれた東京SC招待記録会。初日の男子100m平泳ぎで優勝した北島康介(日本コカ・コーラ)は、両手を大きく広げてガッツポーズをした。

10月のワールドカップの不調から一転、リオ五輪へ一歩前進した北島康介10月のワールドカップの不調から一転、リオ五輪へ一歩前進した北島康介「優勝というのは久しぶりだったし、泳ぎも前に比べてだんだんと良くなってきています。それにここの東京スイミングセンターは僕が育ったホームでもあったので。優勝回数はハム(萩野公介)が(あと)3回くらい出れば抜かれるだろうけど、出場回数なら一番だと自信を持っていますから。僕はここで強くなってきたし、当時はジュニアオリンピックの次に大きな大会だと思って頑張っていました」

 北島はガッツポーズの理由をこう説明した。記録は1分01秒95。タイムとしては遅いが、強化期間であるこの時期の1分02秒切りは久しぶりのこと。

 今年の10月28、29日のワールドカップ東京大会では50m26位で100mは31位、200m36位とすべて予選落ちだったが、今回は世界選手権代表の小関也朱篤(ミキハウス)を0秒28つき放す結果を残した。

「リオに出るためには、来年4月の日本選手権に向けて準備をしなくてはいけないけど、そのひとつの過程としてこういう記録会はたくさんあります。4月につなぐために、いい泳ぎをきちんと練習しなければいけないけど、その覚悟はできています」

 こう話す北島の泳ぎは、手の掻きと足の蹴りなどのバランスも取れたものだった。このまま積み上げていけば、派遣標準記録の59秒63も見えてくると表情は明るい。

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