【大学駅伝】早稲田大の全日本圧勝の決め手は「5区・鈴木琉胤」 花田監督「チャッピーも『5区が大事だ』って言ってましたから」 (3ページ目)
【ジョーカーにも、エースにもなれる強み】
エース級が集った5区のなかでも、鈴木は別格だった。昨年、伊藤が作った区間記録を30秒も更新。そればかりか、区間2位の鼻野木悠翔(國學院大・3年)より1分03秒も速く、2位の國學院大との差を一気に2分39秒まで広げた。
早大は、終盤の長距離区間に日本インカレ10000mチャンピオンの山口竣平(3年)と「山の名探偵」こと工藤慎作(4年)というロードに強い選手を配していたが、16年ぶりの優勝に向けて、鈴木の走りが決定打となったと言っていい。
今季の鈴木はタフさを身につけ、ルーキーイヤーからさらにたくましさを増し、連戦でもハイパフォーマンスを連発している。
トラックシーズンは、6月の日本選手権5000mで2年連続学生トップとなり4位入賞を果たし、7月のU23アジア選手権では金メダルに輝いた。
そして、駅伝シーズンを迎えても躍動。出雲駅伝では各校のエースや留学生が集う3区で、区間3位ながら従来の区間記録を上回る快走を見せ、今回の伊勢路でも区間新記録の走りで他を圧倒した。
「今回いいところで走らせてもらって、ここでいい思いができたので、箱根ではきついところでも、どこでもいいんですけど、チームの力になれればと思っています」
箱根駅伝では、エース区間で強力な留学生と渡り合う役割を担うのか、それとも、他の区間でチームに大きな貯金をもたらすのか。
ジョーカーにもエースにもなれる鈴木の存在は、間違いなく早大のストロングポイントだ。箱根でもチームを16年ぶりの頂点に導く走りを見せてくれるだろう。
著者プロフィール
和田悟志 (わだ・さとし)
1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。
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