【箱根駅伝2026】國學院大・前田康弘監督が分析する「総合2位」につながるチームづくりの変化と手応え「これだな、というパターンが見つかりました」 (2ページ目)
【過去の反省を生かした練習計画が奏功】
全日本から箱根までの調整法を変えたことが奏功したという國學院大・前田康弘監督 photo by Sportiva
箱根駅伝の本番に合わせるピーキングも前年度とは違っていた。11月までの流れは、成功体験をもとにルーティンができている。出雲駅伝では2連覇を達成し、前年度は全日本大学駅伝で初優勝した実績がある。課題は11月から1月までの2カ月の調整だった。正解がなかなか見つからず、自信をあまり持てていなかったが、今回は過去の反省を踏まえて、いままでにない練習スケジュールを組み立てた。
「うちなりに勝負に出て、うまくはまったと思っています。これだな、というパターンが見つかりました」
前年度まではメンバー選考に注力するあまり、練習をやりすぎてしまう傾向にあったという。当然、当落選上の選手たちはレギュラーの座を得るために必死になる。箱根路を走れなければ、それこそ1年の苦労が水泡に帰す。トライアルの回数が増えていくと、絶対に外せないという重圧がかかり、そのぶんだけ疲労は重なっていく。悩ましい問題である。
「多くの選手たちは選考練習で100%の状態に持ってくるので、ピーキングがズレてしまうんです。ピークアウト気味で本番を迎えることもあって......」
そして、行き着いた先の答えは選考練習を減らすことだった。
「2〜3回やっていた見極めを1回のみにしました。キャプテンの上原ら幹部たちには選考に力を注がず、コンディション重視で箱根に臨みたいという意向を伝え、納得してもらったんです。『こちら側の見る目を信じてほしい』と。選手からも『監督の目で決めてほしい』と言われたので、その方向性になりました」
なかには一度きりの選考練習で外してしまい、涙をこぼす選手もいた。苦渋の決断を下せざるを得なかったが、これもまた次のステップへ進むためである。区間オーダーを出す前には選手たちの意見も聞き、確認を取った。最終的には指導陣と選手たちの考えはほとんど一致し、チーム一丸となって正月の大舞台へ。
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