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【箱根駅伝2026】本選で巻き返しを期す立教大・髙林祐介監督「エースの馬場は、最後の箱根をしっかり走ってくれると思います」 (2ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Sato Shun

【箱根は1区が大事】

予選会では苦戦したが、あくまで箱根本選での目標はシード権獲得 photo by Tsuji Shintaro予選会では苦戦したが、あくまで箱根本選での目標はシード権獲得 photo by Tsuji Shintaro

――箱根予選会、全日本大学駅伝、そして、MARCH対抗戦といずれも姿のなかったエースの馬場選手の状態が気になります。

「馬場は、予選会1週間前までは出場予定でしたが、少し負荷が重なって痛みが出てしまい、出場を見送りました。でも、今はもういいリズムで走れるようになってきているので、予選会の時と同じようなことが起きないように準備していければ、箱根は十分に間に合います。馬場自身も最後の箱根への思いは強いので、しっかり走ってくれると思います」

 今季の立教大において、昨季までと明確に異なる点は、初めてエースが誕生したことだろう。馬場は前回の箱根2区で区間7位と流れをつくり、往路8位に大きく貢献した。その後、2月の日本学生ハーフマラソンで2位(日本人学生歴代3位の1時間0026秒)になり、7月のワールドユニバーシティゲームズ(ドイツ)には日本代表として出場し、4位入賞と大きく飛躍を遂げた。

――昨季はエース不在でしたが、今季は馬場選手がエースたる存在感を発揮するようになりました。

「私の現役時代を振り返ってもそうでしたが、チーム内にエースがいると、自然とそこに続く、エースの脇を固める選手が出てくるんです。今のウチで言えば、國安や原田(颯大・3年)ですね。彼らは自分がエースになりたいという気持ちも強いので、そこで競争が生まれます。また、そうなることでチーム全体の力も引き上げられる。そうして役者がそろっていくものなので、馬場がエースに成長したのは非常に大きかったですね」

――名前が挙がった原田選手は今季、持ちタイムを大幅に伸ばしました。

「昨年の状態を考えると、これほどたくましくなるとは、ちょっと想像ができませんでしたね。逆に大丈夫かなと心配していたくらいだったので。でも、彼はこの1年間、練習や合宿を泥臭くこなしてきました。馬場やほかの4年生たちと練習を重ねるなかで、しっかり力をつけてきました。4年生の背中を見て、俺たちの学年もやらないといけない、自分が今やるべきことは何かを考えて練習に取り組んでくれたからだと思います。今後はそれを下の学年にも示していってほしいですね」

――一方で、昨季も課題として挙げていた、下級生を含む中間層の底上げについてはいかがですか。

「中間層はまだ伸ばせる余地が大きいと思っています。下級生も即戦力として走れるのはひと握り。そこは、ある程度、時間をかけて育てていく必要があります。鍛えることが大事ですが、無理をさせればコンディションを崩してしまう。だから、基礎をしっかり積みながら段階的に引き上げていくイメージです。もちろん、やれる選手には、どんどん機会を与えていきたいなと思いますが、基本的に1、2年時にはしっかりと土台づくりをして、3、4年生で飛躍してくれる形が理想ですね」

――今回の箱根駅伝は、例年以上の高速駅伝になると言われていますが、レース戦略については、どう考えていますか。

「駅伝は流れが大事なので、1区が重要だと考えています。11月の全日本では1区で出遅れて、流れに乗れないまま自分たちの走りができず、苦しいレースになってしまいました(1区で区間16位、最終結果は14位)。その反省もありますし、今回はどの大学の監督さんも『最初から行く』と明言しているので、ウチも乗り遅れないようにしないといけません」

――タイム差のつきやすい山(5区、6区)は、目処が立っていますか。

「前回の5区は、4年生の山本羅生(引退)がいい走りをしてくれました(区間5位)。今回も、山本に近いタイムか、それ以上で走れる選手を準備しています。仮に、5区で苦しんだとしても、6区、7区で立て直せる力を持ったメンバーを配置する予定です。ただ、山も大事ですけど、今年の重要区間は1区と7区と考えています」

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