高校記録大幅更新の吉岡大翔（佐久長聖）。留学生のライバルに「まったく通用しなかった」悔しさを糧に順天堂大で「世界と戦う」 (4ページ目)

【パリ五輪、東京世界陸上へ】

　この春、吉岡は順天堂大学に進学する。

　順大の長距離ブロックからは、2016年のリオ五輪、2021年の東京五輪と２大会連続で現役学生のオリンピアンを輩出。そのうちのひとり、三浦龍司は東京五輪の男子3000m障害で見事に７位入賞も果たしている。

「やっぱり三浦さんがいますし、"世界と戦いたい"という気持ちがあるからです」

　これが吉岡の順大進学の動機だ。

　2024年に迫ったパリ五輪、そして25年に開催が決まった東京世界陸上は在学中に迎えることになる。その舞台で、大学生ながら日の丸をつけた吉岡が見られるかもしれない。

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【プロフィール】
吉岡大翔　よしおか・ひろと　
2004年、長野県生まれ。川中島中時代は、全中陸上男子3000ｍ６位など活躍。佐久長聖高へ進学後、5000mで学年別の最高記録を３年連続更新。2022年11月の日体大長距離競技会男子5000ｍで13分22秒99の日本高校記録をマーク。2023年春に順天堂大に進学予定。

【著者プロフィール】
和田悟志　わだ・さとし
ライター。1980年、福島県生まれ。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やランニングをはじめ、スポーツを中心に取材・執筆をしている。