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箱根駅伝で順天堂大は「2強」を崩せるか。切り札・三浦龍司と「3年生の3本柱」で優勝を狙う (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by NIKKAN SPORTS/AFLO

 順大は3年生世代の進化がチームの躍進につながっている。そのなかで主軸を担ってきたのが、野村と伊豫田だ。昨季は箱根予選会を歴代最速タイムでトップ通過。全日本で8位、箱根は7位に入った。箱根では野村が"花の2区"を区間10位で乗り切り、伊豫田が3区で4人を抜いて順位を7位に上げている。

 今季は共にトラック種目で自己ベストを大きく更新した。5000mは野村が13分41秒73、伊豫田が13分43秒71。10000mは伊豫田が28分06秒26、野村が28分19秒01をマークしている。5月の関東インカレは1部10000mで野村が5位、伊豫田が6位。9月の日本インカレは5000mでは伊豫田が7位、野村が9位に入っている。

 3年生世代は野村と伊豫田に続いて、今季に"3本目の柱"ができた。出雲と全日本でアンカーを務めた四釜だ。

 学生駅伝未経験ながら、関東インカレの1部ハーフマラソンで優勝。出雲は最終6区を区間4位と好走すると、6日後の順大記録会10000mで28分36秒03の自己新をマークした。全日本では長門監督から「3位死守」を頼まれて、きっちりと役目を果たしている。

「出雲の時はほぼ単独走だったので、他校の選手と競った時にどこまで走れるのか。不安も少しあったんですけど、今回、順位を2つ上げられて自信がつく結果になりました」(四釜)

 3年生では平も力をつけており、出雲は2区で区間2位と活躍した。4年生も全日本で意地を見せたが、日本インカレ10000mで8位に入った吉岡智輝の欠場が残念だった。

 箱根に向けては前回メンバー8人が残っている。そこに四釜、平、吉岡らが加わる形だ。今季はすでに10000m28分台が14人を数え、選手層は厚い。

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