箱根駅伝でダークホースとなるか。古豪・順大復活の可能性は十分にある (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

 森も後ろの集団に吸収されてから遅れ、1時間02分08秒で20位となった。

 期待した新戦力の吉居と森がうまく機能し、手島はチーム7位、中沢は8位、10人目の池田勘汰も1時間03分05秒でゴールする着実な走りを見せた。藤原監督は「トップ通過を狙っていたのでその点は悔しいですが、設定以上のタイムだったことは、純粋に選手たちに力がついている証だと思います」と話した。

 吉居については「1時間2分は切ってくると思っていたので、タイムは予想通り。三浦選手のグループで行っていたらタイムはもっとよくなったと思いますが、難しいレースをよく走ったと思います」と、エースへの成長を期待する。

 前回の箱根で中央大は、4年生が10区のみだったため9名がまだ大学に在籍している。しかも、その中で今回の予選会を走ったのは5名だけ、という余力を持っての2位通過だった。新チームになってから、目標を箱根3位以内に掲げているが、藤原監督就任4年目は、昨年より充実した力を蓄えていることは間違いなさそうだ。

 本戦になると、シード校が当然のように強さを発揮する。だがそこに、このハイレベルな予選会を通過したこれらの大学が果たしてどう食い込んでくるのか。来年1月の箱根駅伝も楽しみになってきた。

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