トラックシーズン終了。東海大監督が「心強い」と成長を認めた選手は? (4ページ目)

  • 佐藤俊●文・写真 text&photo by Sato Shun

 昨年、湯澤は10区の控えとして登録され、両角監督がギリギリまで悩み、最終的に出走がかなわなかった。その悔しさを噛みしめて、この春は精力的に練習し、関東インカレのハーフで2位になるなど、結果を出してきた。湯澤が抜群の安定感を見せているので、おそらく箱根10区のめどはついたのではないか。

「まあ駅伝3つ獲るのはかなり難しいですが、ひとつひとつのレースを大事に戦っていきたいですね。その前にこの春のシーズンから夏合宿への切り替えをし、しっかり準備して本番を迎えるようにしたいと思っています」

 夏には故障者が戻ってくるだろう。また、大きな進化を遂げる選手もいる。両角監督のいう選手個々の意識改革は、はたして夏合宿でどこまで進行するのか。

 東海大の夏合宿は8月2日に始まり、9月17日まで断続的に行なわれる。

(つづく)

◆「長距離5冠」の第1弾を制しても、東海大が浮かぬ表情なのはなぜか?>>

◆神野大地、母の反対を押し切りプロ宣言。安定を捨ててまで目指すもの>>

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