2018.01.04

崩れたライバル、崩れぬ青学大。
「箱根駅伝を勝つメソッド」で4連覇

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

 第94回箱根駅伝。やはりこの大会を制したのは、総合力の高さと入念な準備で選手たちの力を存分に発揮できた青山学院大だった。

 出雲駅伝優勝でスピードランナーの層が厚い東海大と、全日本大学駅伝優勝の神奈川大とともに3強の戦いと予想されていた今回の箱根。しかし、そのライバルは、ともに序盤が不発という展開になった。

圧倒的なタイム差で総合優勝を果たした青学大 前回は2区終了時点で2位に38秒差をつけてトップに立っていた神奈川大は、今回も前回と同じ山藤篤司(やまとう/3年)と鈴木健吾(4年)を1区と2区に配置しての大逃げを狙った。だが1区の山藤は終盤の競り合いの中で苦しそうな顔つきになると、17km付近で青学大の鈴木塁人(たかと/2年)が仕掛けたあたりから少しずつ遅れ始め、1位の東洋大には28秒差、青学大には3秒差の6位で中継する形になった。

 2区で1時間06分台の走りを期待された神奈川大の鈴木は、すぐに青学大の森田歩希(ほまれ/3年)に追いつくと前に出たが、なかなか引き離すことができない。後半になっても流れを変えられず、逆に森田のいいペースメーカー役になってしまった。前を走る東洋大を追い詰めるどころか20.5km過ぎには森田に離され、1時間07分26秒で区間4位とまとめたものの、1位の東洋大には36秒差、青学大には14秒差と広げられ、往路を突っ走る構想は潰(つい)えた。

 結局、神奈川大は3区の越川堅太(2年)が区間11位。4区の大塚倭(やまと/4年)が区間新での区間賞獲得と盛り返したが、5区の荻野太成(たいせい/2年)が大失速して3位から15位まで順位を落とす結果となった。