2017.10.08

【東海大・駅伝戦記】エースも復活。
出雲は「誰を使ってもいい状態」

  • 佐藤 俊●文・写真 text by Sato Shun  photo by Kitagawa Toshihiro /AFLO

 この日の日体大記録会は、關自身が志願して出場した。疲労の抜けを確認しつつ、現状でどのくらい走れるのかを把握したいのと、日本インカレで「今年は1万mで結果を出せず、短い距離しか走れないと周囲から思われているのが悔しい」と語っていたように、出雲本番前に1万mで結果を出したい気持ちがあったのだろう。そして、予想以上の結果を出した。關の復調は出雲制覇を目指すチームにとって非常に大きい。

 また、同じレースで鬼塚も粘って28分59秒50と28分台で走り切った。日本インカレでは5000mを走っており、1万mの感覚を取り戻すにはいいレースになった。さらに出雲駅伝のメンバーである郡司陽大(あきひろ/2年)が29分05秒28、成長が期待される小松陽平(2年)が29分15秒11、中島怜利(2年)も29分15秒38でそれぞれ自己ベストを更新した。

 夏を終えて、主力を追う選手たちも着実に力をつけつつある。 

 翌日の5000mは、出雲駅伝の選考レースの様相を呈していた。前日、主力組の關と鬼塚が結果を出し、阪口と館澤亨次(2年)は参戦せず、チームで調整している。出雲を走るメンバーで、この4人は主要区間を走ることになるだろう。残りの枠は、あと2つである。おそらくは"つなぎ区間"をこの5000mを走る川端千都(かずと/4年)、國行麗生(れお/4年)、三上嵩斗(しゅうと/3年)、松尾、塩澤稀夕(きせき/1年)から選ぶことになる。昨年は出雲駅伝の1週間前に世田谷記録会があり、5000mのタイム上位6名をそのままメンバーにしたが、今年は2週間前ということで慎重に選考を進めている。

 5000mの最終組は、26名中11名が外国人選手、さらに日本人は東海大勢のほかは実業団の選手しかいない。早いペースでの展開になるだろう。レースは外国人勢の中に川端が入り、塩澤、三上らを引っ張って2000mぐらいまでチームの流れをつくった。そこから先頭集団と後続に分かれていく。