2017.10.08

【東海大・駅伝戦記】エースも復活。
出雲は「誰を使ってもいい状態」

  • 佐藤 俊●文・写真 text by Sato Shun  photo by Kitagawa Toshihiro /AFLO

東海大・駅伝戦記 第9回

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昨年の出雲駅伝で快走を見せた關颯人。その再現となるか 關颯人(せき はやと/2年)が戻ってきた。

 9月23日、日体大長距離競技会の1万m最終組に出場し、28分23秒37で1位。自己ベスト更新、さらに今季日本人学生記録2位という成績で日本インカレの借りを返し、ぐっと調子を上げてきた。

 21時50分、レースがスタートした。

 關は序盤、真ん中より後方に位置していた。中盤から前に出てきて、6000mぐらいから5番手前後のポジションをキープ。先頭集団についている。

 残り1500m、蜂須賀源(コニカミノルタ)がスパートをかけるが關は対応し、背後についていく。ラスト1周、今度はチャールズ・ディランゴ(JFEスチール)が仕掛けるが、關は一歩も引かない。余裕のある走りでラスト150mで相手をかわし、そのままトップでフィニッシュした。

「今日、こんなにいけると思っていなかった」

 關は嬉しそうにそう言った。

「予定では28分40秒ぐらいでした。合宿の疲れがまだ抜けていなくて、調子はあまりよくなかったんです。正直、出雲に間に合えばいいかなって思っていて……。ここで最低限、自己ベストを出して自信をつけられたらとは思っていたんですけど、9000mまでけっこう余裕を持っていけたんでよかったです(笑)」

 9月8日の日本インカレでは、松尾淳之介(2年)が28分50秒94の自己ベストで5位に入り、調子のよさを見せたのに対して、關は11位(29分23秒01)と今ひとつの内容だった。アメリカから帰国して4日目ということで目に見えて疲労があり、走りも重かった。

 調子が上がらない理由について關は「合宿の影響なのか、それとも個人的に問題があるのか、アメリカに行った鬼塚翔太(2年)と阪口竜平(2年)の5000mの結果を見てから判断したい」と冷静に語っていた。その5000mで阪口は3位(13分47秒85)となり、鬼塚は16位(14分22秒37秒)に終わった。關と鬼塚は調子が戻らず、阪口だけが快走したのである。