2017.08.09

【東海大・駅伝戦記】主将が進める
「箱根で勝てるチーム」への改革

  • 佐藤 俊●文 text&photo by Sato Shun

 とはいえ、全体的に選手は順調に成長している。

 現在Sランクの選手が12名おり、チームとしては中間層のレベルアップが急務だったわけだが、タイムはともかく結果を出す選手が増えたという。また、「主力組がさらに力をつけてきました」と春日は言う。

「今年の上半期は、スピード強化に取り組んでいたんです。その成果としてレースにおいて勝負強さが随所に出せるようになってきましたし、ラストのきついところでも競り勝てるような力がついてきたのかなと思います」

 レースシーンで東海大学は、強さを見せた。館澤は日本選手権1500mでラストスパートの強さを見せて優勝し、阪口竜平(2年)は個人選手権5000mに出場し、ラスト150mでまくって逆転優勝した。 

 網走での厳しい暑さの中でも5000mD組で西田壮志(1年・14分23秒75)、5000mC組で松尾淳之介(2年・14分18秒78)、國行麗生(れお/4年・14分23秒44)、西川雄一朗(2年・14分26分52)らが14分30秒内で走った。阪口は3000m障害を8分37秒64で走り抜いて2位になり、自己ベスト更新、東海大記録をも更新した。

 春日がいう通り、全体的なスピードが伸びてきているのはもちろん、ラストで競り勝つ強さが選手に出てきた。それをいかに秋の駅伝シーズンにつなげていくのか。

「これまでロードを忘れてトラックに集中していたので、今、自分がどのくらい走れるのか、イメージをつかめていない選手が多いと思うんです。そういうところを夏合宿で解消し、自信を持てるようになると駅伝で結果が出てくると思います。幸い、僕はトラックよりも長い距離を中心にやってきているので、走り込みはみんなよりはできています。夏は自分がしっかり引っ張っていきたいですね」

 夏合宿はレベルごとや全日本インカレなど目標大会に応じて、4回ほど場所を変えて行なわれる予定だ。トラックからロードに変わり、しっかりと走り込むのが主になるのだろうが、大きなテーマはあるのだろうか。