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湘南国際マラソンで、
元箱根駅伝選手のペースメーカーが感じたこと (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

 3時間15分を切るのが目標だったという中野睦大(むつひろ)さんは、3時間11分でゴール。見事目標を達成した。ゴール直後は、「ここまで走れるとは思っていませんでした」と自身の記録に驚いた様子。ベストタイムはこれまで、今年の3月に出した3時間31分だったというから、今大会で20分も自己ベストを更新できたのだ。

 そのひとつの要因として、「ペースメーカーについていけばいいんだ」と思えたことも大きかったという。「ひとりで走っていても自己ベストは更新できたかもしれませんが、ここまで記録を伸ばすことはできかなかったと思います」と、レースを振り返った。

 こうした記録更新の裏には、レース前からペースメーカーとの信頼関係が築かれていたこともあった。9月にスタートしたランニングチームNB Silent Hunters(ニューバランス サイレントハンターズ)の活動がそれだ。

 コアメンバーには元箱根駅伝ランナーなどが参加して、中野さんのような一般ランナーの人たちと毎週練習を重ねるなかで、ひとつの目標タイムに向かってチーム一丸となってきた。中野さんは「チームのコーチがいて、一緒に練習してきた仲間がいたから結果が残せた」と、その効果を実感していた。

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