【月報・青学陸上部】箱根のエントリー発表へ。16名は誰なのか? (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

 2つのレースの結果、さらに富津での強化合宿の状況から今後、調子を上げていくだろうと思われる選手という観点から選ぶと次の5名になる。

池田生成
秋山雄飛
吉永竜聖
中村祐紀
梶谷瑠哉

 池田は出雲駅伝のエントリーメンバーで、10000mでも好記録を出すなど好調を維持している。練習態度、競技への姿勢も真面目すぎるぐらいで、その姿勢を原監督は高く評価しており、復路での出走が期待される。

 秋山は、トラックシーズンは"仮死状態"だったが、ここにきてぐっと調子を上げてきている。とんでもない爆発力が持ち味で3区の有力候補として間違いなくエントリーされるはずだ。

 吉永は全日本の3区を走ったが結果を出せず、箱根当確を得られなかった。だが、1週間後の世田谷ハーフマラソンで4位に入り、当確ランプを自ら点(とも)した。

 中村も全日本では今ひとつの成績だったが調子そのものは悪くない。世田谷ハーフマラソンはオランダでのレースに参加したので、エントリーしなかった。昨年9区を走り、7位に終わった雪辱を果たすことに燃えており、うまく調整が進めば9区を走る可能性が高い。

 梶谷は、全日本に出走予定だった。だが、直前に疲労骨折が判明し、無念の辞退となった。すでに故障から回復、山登りの5区などの候補であり、原監督が森田とともにイチ押しの選手ゆえにメンバー入りは間違いない。

 この5名をプラスすると13名、残りは3名になる。実は梶谷、生方、中村祐以外にも2つのレースに片方だけ、あるいはまったくエントリーしていない選手がいた。なぜ、彼らが不在だったのかというと「山対策」のトレーニングをしていたからだ。それが内田翼(4年)村井駿(4年)貞永隆佑(3年)吉田祐也(1年)である。

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