2014.12.26

【箱根駅伝】今年は挑戦者。前回覇者・東洋大の布陣は?

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 中村博之●写真 photo by Nakamura Hiroyuki

注目大学はどう戦うか(2)

 前回(2014年正月)は3区で設楽悠太がトップを奪うとそのまま逃げきった東洋大学。往路は悠太と啓太(5区)の設楽兄弟が区間賞を獲得した他はすべて区間3位。復路も7区と8区、10区で区間賞を獲得し、6区と9区は4位と、安定した走りが目立った。柏原竜二を擁して圧勝した時の記録に1分15秒差まで迫る、総合記録10時間52分51秒は歴代2位。あらためてチームの底力を認識させられる結果だった。

 だが、今回は優勝の原動力になった大黒柱の設楽兄弟の他、重要区間の6区と10区を走った4年生が抜けての戦いになる。5区と6区に有望な人材を持つ駒澤大学と早稲田大学に対しては、挑戦者として挑む箱根駅伝になった。

激戦の1区に配置される可能性が高い田口雅也(東洋大) そんな立場は11月の全日本大学駅伝にも表れていた。4連覇を狙う駒大がエースの村山謙太(4年)を1区に起用し先行逃げきりを狙ってきたのに対し、東洋大は主力のひとりの服部弾馬(2年)を起用。大差をつけられることなく2区のエース服部勇馬(3年)につなぎ、そこで駒大と勝負しようという思惑だった。

 だが、弾馬は消極的な走りで3km過ぎから遅れてしまい、1位村山に1分12秒差の10位。2区勇馬は区間賞獲得の走りで2位まで順位を上げたが、それ以降は青山学院大学と2位争いをするのが精一杯。酒井俊幸監督が「どの区間も駒澤にはラスト3kmで30秒やられた」と言うように、駒大には差を開かれ、6区で青学大に突き放されると、最終8区では明治大学にも逆転されて4位という結果に終わった。