【続・東京マラソンへの道】中島彩「花粉症ランナーの三種の神器とは?」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

 でも、外で走るのをずっと避けていると、地面を蹴る感触やスピード感など、マラソンに大事な感覚を忘れそうになります。できることなら、いろんな対策を取って外で走りたいですよね。というわけで、花粉などを防いでくれるアイテムを探してみましたよ!

☆三種の神器は「マスク」「メガネ」、そして......?

 まず、いろんなアイテムを探していて一番ビックリしたのは、「スポーツ専用マスク」の存在です。巷(ちまた)で売られている使い捨てマスクをランニングのときに使用すると、口もとが蒸れて湿ってしまいます。また、普段の生活ではまったく問題ないのですが、ランニング時の呼吸の量だと、けっこう息苦しくなってくるのです。

 しかし、私が手に入れたスポーツ用マスク(前ページの写真)は、酸素を取り入れるための細かな換気穴が空いているので、花粉などをシャットアウトしつつも息苦しくありません。さらに、マスクが上部と下部で2枚重なるように設計されているので、何か食べたいときや飲みたいときは、そこから簡単に食物を入れられるようになっているんです。こんな画期的なデザインのスポーツ用マスクがあったなんて、今までまったく知りませんでした!

 また、もうひとつの必須アイテムといえば、「メガネ」ですよね。花粉対策用サングラスは、外気が目に入ってこないように、顔のラインにピッタリ沿うように作られています。ただ、マスクも装着して走ってみると、思っていたよりもサングラスが曇ることが判明。外気をシャットアウトしてくれるのは嬉しいのですが、蒸発した汗も逃がしてくれないんですね。でも、曇り止めスプレーを吹きかけておくと問題解決! サングラスとマスク、このふたつがあれば、かなり安心ですね。

 そして最後、花粉症ランナーの方から聞いて、「これはいいかも!」と思ったアイテムがありました。それは、「鼻腔クリーム」です。けっこうな種類が市販されているので、それを鼻腔の粘膜に塗っておくと、空気の通りがかなり楽になるそうですよ。また、皮膚用クリームは、他のケースでも市民ランナーを大いに助けてくれます。それは、走ったときに被服と皮膚がすれて生じる「股ずれ」です。そんな事態になっても、クリームは効果大! スポーツ用マスク、花粉対策用サングラス、そして鼻腔クリーム――。この「三種の神器」で飛散してくる外敵から身を守りましょう!

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