東京で初代パラリンピック王者へ。パラバドミントンのトップクラス選手対談 (5ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro(人物)photo by JPBF AFLO(競技)

―― 2020年、優勝者は初代チャンピオンとしてパラリンピックの歴史に名を刻むことになります。そこを目指すおふたりにとって、東京2020パラリンピックはどんな存在ですか?

小倉 未知の世界で戦々恐々としていますが、腹をくくって、向かっていくという気持ちです。ただ、逆にその強い想いに飲み込まれないように、一つひとつの大会に向かっていかなければ、と思っています。

小林 妻とは、2020年に向けて「夫婦で活躍できるようになるといいね」という話をよくしています。会社や周囲の人たちにサポートしていただいてここまで来たので、(東京2020パラリンピックは)みなさんに恩返しできる一番いい場所になると思っていて、そこでいい結果を残したいと思っています。個人的には東京2020パラリンピックの先もまだ頑張っていきたいと思っていて、ゴールではなく、通過点としての一歩をそこで踏めればいいなと思っています。

―― 最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小林 パラバドミントンは他のメジャーなパラ競技と比べるとまだ知名度が低いスポーツですが、より多くの人に知ってもらい、感動させられるようなプレーができるように、またそういう人間になれるように頑張っていきたいと思っています。応援をよろしくお願いします。

小倉 パラバドミントンは車いす、立位、低身長のカテゴリーがあり、それぞれにプレーの特徴があって、駆け引きの仕方が違うのが魅力のひとつです。この障害の人たちはこうやってプレーするんだ、というようなところもみなさんの楽しみのひとつに加えられたらいいなと思っています。私個人としては、車いすのクラスでパラリンピック出場への切符をしっかり手にできるように頑張りますので、応援のほどよろしくお願い致します。

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