2019.04.08

東京で初代パラリンピック王者へ。
パラバドミントンのトップクラス選手対談

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro(人物)photo by JPBF AFLO(競技)

 東京2020パラリンピックから正式競技になるパラバドミントン。障害に応じて6つのクラスがあり、それぞれの世界上位で日本人選手が活躍している。今回は、車いすの部でのメダル獲得が期待される男子の小林幸平選手と女子の小倉理恵選手(ともにブリヂストン)に、競技への想いやパラリンピックに向けた意気込みを語ってもらった。

東京2020パラリンピックのパラバドミントンで活躍を誓う小倉理恵選手と小林幸平選手―― 現在、パラバドミントンでは世界選手権とアジアパラ競技大会が二大大会とされています。昨年、インドネシアで行なわれたアジアパラ競技大会に小林選手は初出場を果たし、小倉選手はダブルスで銅メダルを獲得されました。東京2020パラリンピックに向けて、どんな手ごたえがありましたか?

小倉 パラバドミントンはアジアで盛んで、世界選手権より厳しい戦いになるんです。その強豪ぞろいのなか、アジアパラ競技大会でメダルが獲れたのは、ひとつの成果だったと思います。会場の『イストラ・スナヤン』はバドミントンの大会会場として歴史ある場所で、観客も大いに盛り上がります。パラバドミントンの試合で、そこまで盛り上がることはないので歓声にはビックリしました。

小林 すごかったですよね。耳をふさぎたくなるような、会場が揺れるような応援で、プレーしている選手が「ストップ」って一回止めるくらい。

小倉 私、インドネシアの選手とダブルスで戦ったんですが、すごいアウェーで(笑)。私たちがミスをすると「ワー!」って盛り上がってしまうので、やりにくかったです。でも、どんな環境下でもしっかり落ち着いて自分のプレーをしなきゃいけないなと、改めて思いましたね。やっぱりメンタルが大事だなと。

小林 そうですよね。僕は、人ってパラバドミントンでこんなに盛り上がれるんだな、人をこんなに熱くできるんだなっていうのも感じて。2020年に日本でもこのくらいの熱量を感じられるようになればいいなと思いました。